フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ラフィちゃん行方不明第二弾

ラフィちゃんはお山地方に住む友人Oさんの飼い犬です。まだ子供なのであまり言うことを聞かず(特に飼い主以外の)、一度ひとりでスキーに連れて行って逃げられ、翌朝探しに行って見つけたお話をブログに書いたことがあります。



1ヶ月以上前の話で申し訳ないのですが、書く機会がないまま日が経ってしまいました💦

この日はお昼まで天気が悪かったのが晴れ間が出てきたので急遽Oさんと近場のお山へスキーしにいくことになりました。



前日の夜から降り続けた雪はかなりの厚さです。一番乗りなのでトレースをつけるのが大変。って、もちろんOさんが先頭ですけど( ̄▽ ̄;)



下界はスッキリしてきていたけど、高いところには結構雲が。でもこの後回復していくという予報なので心配していません。



雪の深みに自らハマっていってはバタバタするラフィちゃん。

元気ですなあ(⌒-⌒; )



第一目的地の小屋が見えてきました。写真の真ん中ら辺の黒い点がそれです。第一っていうか、わたしにはもう最終目的地でいいです(^-^;



振り返ると雲が煙のようにもくもく絶えず動いています。



山小屋へ向かいます。薄っすらと道の形になっているように見えます。夏は羊飼い小屋になるので四駆で通ることができる道なのかもしれません。



特に急な斜面ではないけど、新雪ノートレースなので重たそうです。



小屋が近づいてきました。



トレースの深い溝にラフィちゃんが半分隠れています。



到着です。よそよそしいラフィちゃん、常に一定の距離を置きたがります(ーー;)



お待ちかねのランチですよ♪

チーズはお手伝いにいく農家のものです✨

パンとサラミに生ハム、奥のケースはドライフルーツやナッツが入っています。



眺望は残念ながらありませんが、こういうもやーっとした雰囲気も好きです。



すると、いきなり雲が少し窓のように開けて正面のお山が30秒くらいだけ見えました😻


さて、これだけではOさんには登り足りないので🤣あと400mほど上にある峠まで行くと言います。わたしとラフィちゃんはここで待つことにしました。この後さらに雪深いからラフィちゃんは疲れてしまうだろう、とOさんは思うそうです。

Oさんが出発する時だけラフィちゃんにチーズをやったりして気を引き、Oさんがいなくなった事に気付かれないようにしました。



しばらくは大好きなチーズで誤魔化されていたラフィちゃん。フト我に返ったみたいでOさんの姿を探し始めました。



見るからに不安そうにトレースの上を行ったり来たりしています。



げげっ💦下りて行き始めた( ̄O ̄;)

Oさんが出発して行ったトレースは山小屋の反対側だったので分からなかったのでしょう。



大急ぎでスキーを履いて追いかけます。

トレースから離れていくラフィちゃんが見えたのでわたしもそちらに向かいますが、ノートレースのところはほんと大変です💦



これですよ…

雪が重たくて足が上げられない💦

 


で、ズデッと転んだ(;´Д`A



もうラフィちゃんの姿はどこにも見当たりません😱😭低くなった太陽の光が雲の間から差し込んで綺麗…とか言ってる場合ではありません😓Oさんに電話すると「きっと下まで下りたんだろう。僕がいないと分かったらまたトレース通りに登ってくるだろう。僕は今からそっちに下りるから。」と言います。



しばらくOさんを待っていると…下からラフィちゃんの姿が見えてきましたε-(´∀`; ) 行方不明になってた時間、30分弱ほどでしたがドキドキしました💧



こちらに走ってきた…と思っても直前でストップします(⌒-⌒; )



常によそよそしいのです💦

間もなくOさんが滑り下りて来たので言いました。「次からは一緒に連れてって下さい❗️」



よそよそしい割に、登るのも滑るのも遅くて置いてけぼりになりがちなわたしをしょっちゅう待ってくれているラフィちゃん。可愛い(*^^*)


お読みいただいてありがとうございました。

アルプスの雪のお宿で迎える朝

山好きの同僚S君と彼女Cちゃん、S君の女友達ふたりと一緒にフレンチアルプス北部、サヴォワにある山小屋に泊まりに行ったときのお話です。

 


今回の素敵なお宿はこちら、エギーユ・ダルヴ山小屋(2260m)です。管理人さんはいませんでしたが、鍵は開いていて使えるようになっています。フランスの営業山小屋、特にCAF(Club Alpin Français, 山岳協会みたいなもの)に属している山小屋の半分くらいは同じように管理人さんがいない時期にも使えます。



朝7時半。

早くに出発したグループもありましたが、ほとんどの人はゆっくりみたいで、食堂は静まり返っています。



水はほぼ使い切ってしまったので、雪を集めて来ました。ストーブ用の薪は切れてしまっていましたが、ガスボンベはあります。山小屋使用料を払うので遠慮なく使わせていただきます。



台所の棚には色々置いてあります。避難小屋と同じように利用者が置いていくのかな、と思います。なんとなく使う気はしないですけどね💦



ガス台は他の宿泊客も使うので空いているとは限りません。2杯目の飲み物(インスタントコーヒー)はジェットボイルで作りました。



各自が持って来たものを交換しつつ楽しいご飯タイムです。みんな食欲ある〜💖気持ちの良い食べっぷりです。



ご飯の後片付けした後は、管理人さん不在時の使用料分の小切手をこの木箱に入れました。12ユーロは薪ストーブ使えなて寒かった(薪のストック切れ)ことを思うとちょっと高いかな…安いところだと8ユーロくらいの山小屋もあります。



荷物をまとめて出発準備です。少し下りて隣の山に登り返すつもりだったんですが、宿泊客に昨日の午後にそちら方面で雪崩れがあったと聞き、もう駐車場まで下りることにしました。

昨日は到着時、既に日陰で寒かったけれどどんどん日向になってきています💖



山小屋の窓に向かいの山が映ってポスターのようです✨コロナ対策の注意点が書かれています。



スキーヤーが大半ですが、たまにスノボの人も。

確かに日が当たってポカポカしてるけど、半袖って💦登ってる最中だと一時的に汗だくになったりするけど…



S君たちは今回スノーシューで来ています。



昨日はこの斜面、日陰になって凍結し始めていて苦労しましたが、お日様のおかげで柔らかくなってきました(*'▽'*)


  

急な部分を下りたあと、振り返って。



あとはなだらかなところ中心です。



谷底を下りるわけですが、アップダウンも結構あるのでスノーシューには問題ありませんが、わたしはみんなより少し高い位置をアップダウンに影響されないようにトラバースっぽく下りた部分もありました。



駐車場に向かう急な森の部分に入る少し前にある山小屋。ここの持ち主の方と少し一緒に歩いたことがあります。まだ当時、改装途中だったのでした。

その時の一枚👇


持ち主のおじさま。ドカ雪が降ったので改装中の小屋が雪の重みで潰れてないか心配になって見に来たそうでした😅大丈夫みたいだったけど。


S君たちは4人で1台の車で来たので、帰りは2台に分乗しました。


S君と彼女Cちゃんに乗ってもらいました。

ひとりだとケチって地道で帰ろうと思ってたんですが、高速代払ってもらって早く帰ることができました☺️おまけにS君が運転してくれました♪



お読みいただいてありがとうございました。

アルプスの雪のお宿での夜

同僚S君とその彼女Cちゃん、S君の女友達ふたりにわたしの計5人でアルプス、サヴォワ地方の山小屋に泊まりに行った時のお話です。



標高2260mの地点にあるエギーユ・ダルヴ山小屋です。フレンチアルプス北部では有名な山のひとつであるエギーユ・ダルヴの麓にあり、登頂を目指すアルピニストさんが前泊することも多いようです。


わたしにとってはスター級のお山なんですが、日本におられる方や、フランス在住の方でもアルプスに馴染みのない方には「??」だと思うので、写真を載せます。👇


3つのとんがりが特徴で、一番高いのは3514mあります。この山小屋に行くルートからだと、一番低い通称「ネコの頭」と呼ばれるとんがりは手前の山(その中腹に山小屋がある)が邪魔で見えません💦

ちなみに左上の写真に写ってるのはS君です(*^^*)


ここの山小屋は通常は夏の3ヶ月間ほどと、1月から3月くらいにかけても山スキーをする人のために営業しているのですが、現在コロナ影響で営業しておらず、しかし鍵は開いているので使うことは出来るとのことです。



このドアと、食堂のドアとふたつが開いていました。



中に入るとすぐに下駄箱があります。

おお、既に先客のスキーヤーさんがたくさんおられるみたいです。


フランスの営業山小屋には上履き代わりにクロックス風スリッパが置いてあるものなのですが、コロナ影響なのか見当たりません。靴下でウロウロするの寒くて嫌だなーと思いつつ、すぐ後から入ってきた若い3人組スキーヤーさんを見てると、スキー靴の外側(プラスチックの部分)からインナーブーツを抜いて上履き代わりにしているではありませんか✨



なるほど❗️適度に厚みもあるし、フィット感もあってなかなか快適です。上履き問題が解決して嬉しい♩



小屋に入ってすぐの正面。右奥にふたつ寝室が、左奥には食堂があります。

中二階にマットレスがあるけど、満員の時に使う予備の場所なんだと思います。



結構混んでる様子なのでまずはベッドを確保しに行きました。



ピンぼけ失礼(⌒-⌒; )

3つ空いています。一番ドアに近い下の段のベッドを取りました。



食堂にみんなで集まりました。結構混んでいます。

ここで悲報。。

薪が…薪のストックが切れていてストーブ使えないらしいです。゚(゚´ω`゚)゚。 

建て付けはしっかりとした小屋だけど、夕方で既に寒いので夜や朝はもっと寒いんだろうな🥶



窓からの景色💖



寒いのでお茶かコーヒーが飲みたい…

管理人さんのいない時の山小屋は水道は止めてあることが大半です。この小屋はすぐ近くを川が流れてなかった気がするし、あったにしても雪の下です。各自1,5リットルほど飲料水は持って来ていますが、ギリギリなので小屋の外から雪を持って来ました。



お茶・コーヒータイムです。S君とわたしのとジェットボイル2台でお湯を沸かします。



お茶タイムからお酒タイムになだれ込みました😅

ビールはS君から。おつまみは持ち寄りです。



重たいのにいっぱい持って来てくれたS君、ありがとう😊だけど、冷え性なわたしはこの寒さでコップ半分も中々飲み終えることが出来ませんでした💦



山小屋ではやっぱりトランプでしょう(*^▽^*)



山小屋のお鍋をお借りして晩ご飯を作りました。パスタに瓶詰めのスパイス入り野菜の煮込みを混ぜたものです。



シンプルだけれど、みんなで山小屋で食べると美味しい♫


晩ご飯の後は隣りのテーブルの若いカップル2組のグループや、若い男の子のグループともおしゃべりしました。山小屋は翌朝早い人達もいるので消灯時間も早い目です。寒いかと思ったけれど、案外よく寝られました。


後半に続きます。

お読みいただいてありがとうございました。