フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

久しぶりに登場のあの人と雪山

以前、ブログに時々登場していた山好きの同僚S君から一泊ハイキングへのお誘いがありました。



ちょうど、酪農のお手伝いをしている農家から自宅に帰る日だったので、待ち合わせのお山地方へと直接向かいました。

朝のマジックアワーにて愛車デミたんの撮影を忘れません✨



朝の運転は大好きなことのひとつです。



毎年変わる藁人形オブジェが目印のテレグラフ峠を通過。待ち合わせ場所まであと少しです。

滞在していた農家はどちらかと言うと南仏寄りの地方、S君たちと待ち合わせをしているのはフランス東部のサヴォワ地方でアルプス山系とはいえかなり遠いのです。初夏から秋にかけてはブログに何度も出てきているガリビエ峠道が開通しているので、もう少し楽に行けるのですが…



約30分遅れでやって来た御一行様4名。

おおっ、アイゴ!S君の友達の車みたいです。日本では売っていないトヨタ車で、ハイブリッドでした。

メンバーはS君と彼女、女友達ふたりです。みんな普通のスキーは小さい頃からやっているけど、山スキー出来る(板を持っている)のはひとりなので、今日は全員スノーシューなんだそう…



対して、わたしはスノーシューは持ってるけど農家から直行だったのでスキーしかありません。

1番スキーの経験がない人が唯一スキーとは皮肉なもんです(⌒-⌒; )



Sくん、新登場のおもちゃを披露✨

クリスマスに実家の家族からもらったというGoProです。いいな〜❗️


  

まず駐車場から川を越え、かなりの急斜面をしばらく登ると森を抜けることになります。広々とした緩やかな谷を登っていきます。



出発したのがお昼前だったので、どっかでランチにしたいけど、あいにく岩とか露出してないな…



仕方ない。地べたや、地べた(⌒-⌒; )

映えてなさ過ぎて食べ物の写真はなしです💦

誰もブログとかインスタとかしてないから綺麗に並べて写真を撮るなんて考えられないみたいです…

そんなわけで、今回は全体的に写真が少ないです😓



お昼を食べて歩き出すともう日陰になってしまいました。どちらかと言うと暖かい日だったけど、影に入るとかなり寒くなってきました。



この後、右側の急な斜面を登ります。夏はこの斜面をもっと遠くからトラバースする形で登山道が山小屋まで続いてるんですが急で幅が狭いため、冬場はみんな谷の右側(左側は雪崩になりやすい)を歩いて山小屋のほぼ真下まで来ます。



日陰になったおかげで斜面が既に凍り始め、ガリガリのツルツルです😱スキー用アイゼンも持ってましたが、もう少しだったのでむしろスキー板を外して登りました。スノーシューの方が便利だって😥



思ったより大変な目をして到着したエギーユ・ダルヴ山小屋(2260m)。

例年だと今の時期、山スキーヤーのために管理人さんが滞在しているのですが、今年はコロナ影響で無人になっており、ただし鍵は開いているので使うことは出来るそうです。



宿泊客のスキーが立て掛けてあったので横に並べさせてもらいました(1番左)。



山小屋に入る前に屋外トイレに直行です💦

これがまた遠いんだ、小屋から…



翌朝撮影の一枚です。

こんな急斜面ですよ⁉️トイレ。階段とかあるわけでもなく、ガリガリに凍結した斜面。夜中にトイレ行こうとして滑落、は避けたいので夕食以降は飲み物禁止かな(ー ー;)



お読みいただいてありがとうございました。

後半に続きます。

オリちゃんと山からオリる


タイトルからダジャレを出してしまいました😅

オリちゃんとはわたしが定期的にお手伝いに行く農家のワンちゃんです。



オリちゃんと村から1000mちょっと登った頂上。

2500〜2600m台の稜線になっていて、ここが1番高い位置になります。



ここに来るのに、稜線の左端へと向かいました。つまり、村に戻るには真下に滑り下りてはいけません。前回は十分に左に下りなかったため隣村に下りてしまい、ヒッチハイクで農家に戻りましたが、今日はわんこ連れです。ヒッチハイクはしにくいかもしれないので、何としても農家のある村に下りなければ💦



登ったときのトレースのすぐ下を、出来るだけ標高を下げないよう、かなりの距離をトラバースしつつ滑りました。



上りではいつもオリちゃんに負けるけど、下りはスキーの方が速い٩(^‿^)۶

だいぶいい感じに下りてきましたが、まだまだ油断大敵⁈なので真下には下りずに引き続き左側に滑ります。



もう大丈夫です。農家に下りられると確実な地点まで来ました。



適当に森の中を下りていきます。



下りてきた方角を見上げて。



雪が少なかったり固かったりすると怖い急斜面も雪たっぷりだとスピードが出ないので全然平気です(^^)v



トレースの中を進むオリちゃん。



いつもわたしを待っててくれるオリちゃん、最後はひとりでさっさと行ってしまい、寂しいな〜と思いつつ農家に戻ると…

階段で迎え入れて⁉️くれました\(//∇//)\



部屋に入れてやると、暖房の前で数分間ゴロゴロしたのち、出ていきました。大きな雪玉は出来ていなかったものの、毛の中にたくさん雪が付いていたようでこんな水溜まりが出来てました(^◇^;)



しばらく休憩した後は牛さん達の世話の時間です。



牛舎でも甘えてくるオリちゃん。でも毎日ではないんです。そっけない日もあるんですよね😅



農家前で黄昏れるオリちゃん。



お読みいただいてありがとうございました。

オリちゃんと稜線の頂上(2616m)へ

お手伝いしつつ滞在している農家のわんことスキーで裏山を散策した時のお話です。



放牧時には牛追いに活躍する牧羊犬オリちゃん。



もはや別荘感覚😅

とっても快適な避難小屋でランチにしました。


荷物をまとめて稜線に向かって出発しようとしているとひとりのスキーヤーさんが登ってきたので少しお話しました。



この方です。50歳前後くらいのカッコいいおじさまでした✨しかし、山スキーを履いてスノボ背負ってる⁉️普通バックカントリーでスノボする人はスプリットと呼ばれる2つに分かれてスキーみたいになる板を履いて登るか、スノボを担いでスノーシューで登るかなんですが…



後から登って来た大学生の娘さんのスノボを担いでおられたんでした。お父さん優しい💖

「いいですね」と娘さんに声を掛けると、「でもわたしがお水は持っているのよ」と言ってました😅



おふたりは稜線の中では一番近い頂上へ向かうそうです。わたし達は一番遠い、そして一番高い地点を目指します。

オリちゃんは常にわたしより先に進んでます。そして時々戻ってきてくれます(⌒-⌒; )



拡大して。



そしてなぜかたまに地べたで転がりまくっています💦寒くないのかな⁉️



昨日も通った雪庇の近くを通ります。

昨日付けたトレースから意味もなく少し下に並行して新たにトレースを付けました(^◇^;)



頂上の直前でオリちゃんがクルッと引き返してまたわたしを迎えに来てくれました。



なんて優しい子なんでしょうか(ToT)



間もなく到着です。

村からはアップダウンを数えないで1000mほど登ったことになります。

先客がいるようです。



若いカップルのようです。

あれ、オリちゃんお友達見つけたみたい…



ボーダーコリーちゃんでした💖

飼い主さんカップルは車で30分ほどの地元の方で、付近のお勧めコースを教えてもらいました。



お顔が雪まみれのオリちゃん。


下山編に続きます。

お読みいただいてありがとうございました。