フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

イタリアのポリスと朝ご飯(;'∀')

一泊でのトリノ旅行。山小屋に泊まるときと同じで子供たちがホテルで爆睡中の朝、町を散策に出掛けました。


7時半ごろに中心地にあるホテルを出て徒歩10分ほどでトリノのシンボル、モーレまで来ました。おお・・山頂のようにてっぺんの部分がガスってますΣ(゚Д゚)


手前の建物にとまっていた鳩がバタバタと飛び立ちました。ちょっとビビったけど絵になる・・・


お目当てのヴィットーリオ・ヴェネト広場に到着です。この日の天気予報は曇り。ポー河に面したこの広場はきっとガスってるとみてやって来ましたが、思った通りにいい感じに濃霧になってます。映画のワンシーンのようです。


トリノにはメトロ、バスの他に路面電車も走っています。


ポー河に架かる橋。小さなオレンジのはお掃除の車です。


中心地は河のこちら側になるので橋は渡らずに引き返すことにしました。
路面電車のための電線がクモの巣のようで面白いです。


路面電車のひとつはオレンジ色。懐かしい感じです。


・・・と、写真を撮ったのちそろそろホテルに戻るか・・と歩いているとパトカーがすぅっと隣に停まって、ポリスが二人出てきましたΣ( ̄□ ̄|||)
「身分証明書お願いします」
あ、マズい~!日曜の朝で人気も少なそうだからひったくりにでも遭ったらイヤなので小銭入れ(カフェにでも寄るかも、と思い)とカメラしか持ってないぜよ・・・
ということを必死で伝えます。
日本ではそんなことはありませんがフランスでは、イタリアでも多分同じだと思うのですがその国の住民かそうでないかは関係なしに身分証明の携帯、提示の義務があります。しかしまさかコントロールされるとは思ってなかった💦
あ、そう・・仕方ないね。それならせめてパスポートの写真を携帯で撮っておいたらこんなとき一応見せることはできるでしょ、と言われ見逃してもらいました。
名前と生年月日、フランスでの住所とイタリアでの滞在予定、住所を聞かれました。ポリスといっても普通のポリスでなく税関、不法滞在者など関係を担当する国境専門のポリスです。トリノは国境の町ではありませんが、リヨンでも空港はもちろん大きな国鉄駅などの町中でも見かけます。外国人であるわたしが職務質問されたのも仕方ありません。こんなお店も閉まっててツーリストもいない時間帯にウロウロしてるし💧


何とか釈放?されホテルに戻ろうと歩き始めるとパトカー再びスーッと来て「君、コーヒー飲む?」


おふたりの行きつけらしいカフェがすぐそこでした。


「なんでも注文して。奢るから」
えっ、じゃあこのクリーム乗ってるおいしそうなクロワッサン\(^_^)/


コーヒーでも飲んで帰るつもりではあったけど、まさかポリスと一緒とは(^^;


しかし、これ・・
クリーム乗ってる、じゃなくて中に満タンに詰まってて食べにくい!
口の周りや髪の毛にまでクリームがぁぁ(;´Д`)
慌ててポリスがお店の人からスプーンをもらってきてくれました。


お店の前で記念撮影です。


うち(いや、ホテルです)に帰って子供たちともう一度朝ごはん(^▽^;)


昨日買ったジャンドゥーヤのスプレッドが激ウマ😻



次回に続きます。

トリノで自炊&夜はピッツェリア



先ほどは雨の降る中歩いたので靴下が濡れてしまった長男。靴下と靴の中敷きを乾かしています。


キングサイズのベッドとソファーベッドで3人余裕で泊まれます。


もう少し滞在が長かったらマルシェや専門店などでチマチマと買い物をするのも楽しいのですが、今回の自炊はお昼ご飯と翌日の朝ご飯だけです。しかもホテルに着いたのはもうお昼を過ぎた頃。ちょうどホテルの前がまあまあ大きなスーパーだったのでまとめてごっそり買ってきました。
フランスと似ている商品も多いですが、やはり品揃えが少し違うのでワクワクしつつ子供たちと買い物しました。


簡単に生パスタにペストソース。


ハムや生ハム、ブレザオラ(牛肉)などは翌日のお昼のサンドイッチを作る用に買いましたが、量が多すぎるので前菜としてパスタと一緒に食べました。どれもスーパーで手ごろな値段で買ったとは思えないほど絶品😻
メインにはお肉大好きな彼らのリクエストでステーキです。付け合わせには時間短縮のため冷凍野菜(^^; 
デザートにはフルーツのヨーグルトです。
レストランのひとり分くらいの値段で3人分のご飯が食べられました。


お昼ご飯のあとはコーヒーをいれて30分ほどダラダラしてから町の散策に出掛けました。


鍵を閉めるのがコツがいってちょっと難しかった💧


ホテルから歩いて数分のサン・カルロ広場。最近買ったカメラで張り切って写真を撮る次男。お天気は曇り空ですが、お昼前まで降っていた雨は止んでいます。


次男が撮ってくれました。


広場に面して有名な老舗の「カフェ・トリノ」があります。


真鍮の雄牛が埋め込まれています。股間を踏むと幸運が訪れるとか、再びトリノに来られるとか・・観光客が順番に踏むので凹んでいます(@_@)
まぁトリノには10回くらい来てるので牛さんの助けがなくてもまたこれからも時々来ると思います(;・∀・)


広場の近くにあるエレガントなギャラリー。


同じところ、3年半前に来た時です。まだ小っちゃかった・・・


イタリアといえばジェラート~
ジェラートが美味しい有名なカフェで一服することに。


チョコレート&ヘーゼルナッツ


こんなクラシックな内装のお店です。


イチゴ&レモン


もう5時半くらいだったので晩ご飯に響くといけないから3人でクープふたつ。わたしはエスプレッソだけを注文してジェラートは順番に回して食べました。


ジェラートを食べてお店を出るともう暗くなりかけています。トリノのシンボルであるモーレ・アントネッリアーナ。国立映画博物館になっています。イタリアで発行される2サンチーム硬貨はこれがデザインされています。


大通りから見えるモーレのてっぺん。


ポー大通りの回廊。
その名の通り、ポー河に向かって延びている通りです。


ヴィットーリオ・ヴェネト広場に到着しました。細長い広場で、この先がポー河になっています。


来た方角はこうなっています。


夜は知人のピッツェリアを予約しています。その前に一度ホテルに帰って少しほっこりしたいのでそろそろホテルに向かいます。


昼間の印象とかなり違います。


昼ごはんも2時過ぎてたし、おまけに夕方にジェラート食べちゃってお腹があまり減っていなかったのでピッツェリアは8時に予約していたのを友人にメッセージを送って8時半に変更してもらいました(;´Д`)


ホテルから徒歩12、3分の住宅エリアにあります。土曜の夜ということでお客さんがどんどん入ってきます。みな予約しているようです。


女主人のTさん。イタリア人の友達の幼馴染という関係で知り合いました。その友達自身はトスカーナに住んでいてちょっと遠いのでなかなか会うことがかないません。


真剣にメニューを読む子供たち。長男は中学の時から第二外国語にイタリア語選択なので結構分かるみたいです。まあまあ話せるので今回は何度かお世話になりました(;´∀`)


ちょ、ちょっといっぱいあり過ぎます・・・


まずはサラダを注文しました。


わたしがペストソースとモッツァレラ、長男がカルボナーラ風、次男がピリ辛ソーセージにしました。


まだあんまりお腹が空いていないまま食べ始めたので全部食べられないかも・・と心配していたのですが、すごくおいしくて(そしてとても生地が薄い)楽々全部食べることができました。


食後に一杯のエスプレッソ。
フランスのよりも半分ぐらいの量に凝縮された濃ーいコーヒーですがおいしい✨
ここは日本でもおなじみのイリーでした。


お腹いっぱいでデザートは食べなかったので何か寂しい・・・
うちに(いや、ホテルです💦)帰ってまたコーヒー淹れてチョコレートやジャンドゥーヤ食べました。



2日目に続きます。

イタリアへ週末旅行

先週末は久々の土日休みだったので子供たちと北イタリアのトリノに行ってきました。
リヨンからだとパリに行くよりも距離的には近いのです。


ドイツ系の長距離(&ローコスト)バスであるフリクスビュスを予約しました。ヨーロッパ大陸内だと大体どこでも網羅していて安くて本数も出ているのでとても便利。
ちょうどバカンス時期(子供たちも2週間の休み)のためか、バスはほぼ満席でした。


イタリアとの国境にあるサービスエリアで一度15分ほどの休憩がありました。寒かったですけど、ずっと狭い席に座っていたので動きたくなり敢えて寒空の下朝ご飯にしました。


11時にトリノ市内に到着。わたしがよく知っているポルト・ヌオーヴァ駅でなく、もうひとつの国鉄駅であるポルト・スオーザ駅近くに着いたので勝手が分からずにグーグルマップや手持ちの地図(以前行った時にインフォメーションセンターでもらったもの)と照らし合わせながら中心地に向かって歩きます。


スタバっぽいロゴ・・?と思ったらトリノ中心に全5店あるアメリカンタイプのコーヒー屋さんでした。スタバはイタリア征服に失敗して一度撤退、今のところイタリアには一軒もないのですが、今年中にはミラノの中心街に再上陸する予定だそう。


あいにくの雨模様です。今回は超中心地に位置するアパート式のホテルを予約しています。


最近自分のカメラを購入した次男。わたしが半分、おじいちゃんおばあちゃんが半分出しました。ネットの個人広告で中古のものを探して安く買うというしっかりぶりです。まだ保証期間中のカメラ+付属品が3分の1に近い安値で買えたとか。わたし、負けてます💦
観光名所でなく、車の写真中心に撮っています。車オタクなのです😅
この何の変哲もない感じのアウディは非常にレアなんだとか・・・すごい馬力だそう(なんか他にも説明してくれたけど忘れた)全世界に50台しかないとか。


2月はカーニバルの季節。伝統的に食べられている揚げ菓子があちこちのお菓子屋さんに置いてありました。フランスでも今の時期少し違いますが(地方によっても色々あると思います)よく売っています。


トリノはフィアットの本社があり工業都市のイメージですが、中心地はとても美しいです。いくつもの優雅な広場やアーケードがあります。


生ハムやチーズを売るお店もあちこちに。
右のカステルマーニョというチーズはピエモンテ地方(トリノがその中心都市)名産の生産量が少ない珍しいチーズです。


トリノといえば強豪サッカーチーム、ユヴェントス。なんとガチャガチャまでありました。


実はもうひとつサッカーチームがあるんですね。マンチェスターユナイティッドとマンチェスターシティーみたいなもん?(;´∀`)
ちなみに雄牛(去勢されていない)はトリノ市の紋章で、トリノという名自体もtoro(イタリア語で雄牛)から来ているそうです。


マクドナルドも気取った店構えです(;・∀・)


トリノの特徴のひとつは歴史ある優美なコーヒー屋さん。中心地にいくつもあります。むしろサロン・ド・テ(ティーサロン)といった方がいい雰囲気です。上品でクラシックなお菓子も楽しめます。他のイタリアの町だとここまでたくさんないし、こういうタイプの店自体存在しない町や地方も多いです。19世紀まで地方国家だったためか各地の文化に大きな違いがあるのもイタリアの面白いところです。ピエモンテはフランスのサヴォア地方(わたしがハイキングでしょっちゅう出掛けてるあたりです)と併せてサヴォイア公国(後にサルデーニャ王国)と呼ばれ、首都は初めはフランスのシャンベリーでしたがのちにトリノに移りました。19世紀後半まで名目上は首都でしたので、街並みの優雅さにも納得がいきます。


エレガントな街並みにそぐわないごちゃごちゃ感も共存するのがイタリア(^▽^;)
むかーし昔、日本から弟が遊びに来て一緒にイタリアを旅行した時にキオスクのごちゃごちゃぶりに大ウケした弟が訳の分からんおまけつき雑誌を爆買いしてたのを懐かしく思いましました(^^;


トリノの名産品のひとつ、ジャンドゥーヤ。ピエモンテ地方では良質なヘーゼルナッツが栽培されており(現在ではトルコなどに押されて高価なものになってしまいましたが)ローストしたヘーゼルナッツのペーストとチョコレートが一緒になったものです。
パティスリーで手作りされた高価なものからもう少し手ごろな工場生産のものまでいろんなレベルのものが買えます。


ホテルのすぐ近くにもジャンドゥーヤのお店があったのでこちらで量り売りのを購入。日本にも支店があるカファレルです。


ホテルからすぐのところにある広場で旧正月のイヴェントがありましたが雨のせいか人出はほとんどありませんでした。
マセラッティ様をさり気に入れてみました(;'∀')


ホテルのほぼ真向かいにあっためっちゃ可愛いちっちゃなティーサロン。一体何事!??ってくらいラブリーなことになっていますΣ( ̄□ ̄|||)


さて、ここがホテルのアドレスなんだけど・・・全然看板とか出ていません(◎_◎;)
突如不安になります。住所間違った!?確認メールを見直してみます。ここで合ってる…
インターフォンにホテルの名前らしきものがある(消えかかってて読めない)けど押しても誰も出てきません。おかしいなぁ・・どーぜいっちゅうの??
あ、メールがひとつきています。ホテルからです。「待ち合わせに今向かってられるんですか?建物の前で少し待ちます」とか書いてあります。
そういえば「到着時間をホテルに伝えてください」とブッキングドットコムからメッセージが来ていたので便宜上大体の時間を伝えるんだろうとテキトーにバスの到着時刻から少しの時間を伝えたのですが、これはまさに鍵を渡すための待ち合わせの時間だったようです💦 アパート式ホテルっていうかまさに普通のアパートの一室なので、鍵を管理人さんから渡してもらわなければ中に入れないわけですね・・・
急いで電話しました。「すみません、今着きました」「10分くらいで行きます」


フランス語も話せる初老の女性がやってきました。待ちぼうけを食わせたことにお詫びしました。「いいのよ、気にしないで」ととてもやさしい方でした。部屋の説明を受けます。


おお~っ😻きれい!!


キッチンがあるのが嬉しいです。夜は外食の予定ですがお昼と朝ごはんはここでゆっくり食べることが出来ます💕



次回に続きます。