フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

先週の自転車記録がイカれたことになっている

先月下旬のラストスキー記がまだ書き終わっていませんが、スキーの話ばっかりでも飽きてしまうので、今日は日常の話題です。


自転車やランニング用の大手アプリ、ストラバの無料バージョンを使っています。無料でも知らないうちに色々記録してくれています。
一週間単位でもトータルが表示されるのですが、先週の記録がどえらいことになっていて、自分でもびっくりしました。
👇


1週間で距離約250㎞、時間約16時間半、獲得標高6000mオーバー
ちょっとどうかしてますよね💦💦
週末にガッツリ乗ったことが大きいのですが、距離的にはもうひとつ心当たりがあります。
最近、研修先の郊外の町までほぼ毎日自転車で往復しており、片道12㎞とそこそこあるんです。
研修先の郊外の町は、隣町の隣町、くらいな感じで結構遠いので、初日は市営交通機関で行きました。そしたら、乗り換えもあり、片道1時間15分もかかってしまいました。往復で2時間半、これはきついです・・・


翌日は車で行ってみました。行きも帰りも渋滞があるので45分くらいかかります。
それに、よその町なので、駐車のルールがよく分からない💦この看板って何?なんでグレー??右下の四角は何???
どのゾーンが無料なのか有料なのか分からずウロウロ、研修に遅刻しそうになりました😓


3日目。それじゃあ自転車か?とグーグルマップで行き方を調べて、いざ出発~


自宅からの行き方が3つほど表示されたので、一番早いということになっているのを選ぶと、後半こんなとんでもない道(ハイキング道?)を通らされました(・・;)


舗装されていない道を結構な距離、走らされました。
どう考えても、ロードバイク向けの道ではありません。リヨンはフランス第2の大都市なのに、そこから近辺の町に行くというのに、どうしてこんなトレッキングコースみたいなところを通らないといけないのだろうか・・・ノД`)・゜・。
未舗装路なためスピードが出せず、グーグルマップに出ているような時間では行けなくて、この日もあやうく遅刻しそうになりました_| ̄|○


翌日からは、大自然を満喫せずに😅普通の道路のみを通って、片道30分から35分という、バスやトラムより、車よりも早くて安い(タダ✨)交通手段になりました。
これによって、自転車アプリに一日当たり24㎞(高低差はほとんどなし)ずつ記録されることになりました(^-^;


昨日は、研修が半日しかなかったので、町の高台のエリアのマルシェに自転車で行きました。2、3日坂道を登っていないと「脚力が落ちて、坂が登れなくなるんではなかろうか」と心配になってくるのです(⌒-⌒; )


ピークは過ぎたものの、まだサクランボはよく見かけます。
ここの農家はサクランボ、ズッキーニ、ハーブを売っていました。


今年はサクランボ、当たり年のようです(*´ω`)


前のお客さんのお買い物を待っている間、さくらんぼを2度も3度も手渡してれました(^▽^;)
「おいしいだろ?これ食べたらもっと早くペダルをこぐことが出来るよ」と農家のおじさま。


高台から川沿いまで下りて、可愛らしいパン屋さんに寄ります。


可愛らしいだけでなく、パンもお菓子もおいしいのです✨
夜は、ブログに最近出てきている友人のDさんをうちに招待しました。
Dさんとはうちから結構離れた山奥で山スキー中に知り合いましたが、Dさんの職場はなんと、うちから徒歩10分くらいの場所だったのです( ゚Д゚)


まずはお山地方のクラフトビールで乾杯です。
白ビ―ルなので、キリっとしていて軽いです。


冷蔵庫で冷やしておいたジュラのマクヴァンを開けました。甘くて香り高く、アペリティフにぴったり。
黒っぽいのは、紫ジャガイモのポテチです。


マクヴァンは甘すぎてチーズには合わないので、コート・デュ・ジュラを出してきました。
この日はもともと、街中で飲みの予定だったのですが、先週末に大量に仕入れてきた!?チーずがあったので「いっそ、うちに来ない?」と変更したのでした。
つまり、チーズやサラミはアホみたいにあるけれど、お料理は作っていない( ̄▽ ̄;)


帰ってきた息子たち二人も一緒に。


マルシェで買ったばかりのサクランボウを使って作ったクラフティ―がデザートでした。


次回はDさんとのシーズンラストスキー記に戻ります。

お読みいただいてありがとうございました。

シーズンラストスキー(5月下旬)・前半

5月下旬のスキーハイキング記です。
ご一緒したのは、前の週末に山小屋で知り合ったばかりのスキーヤーさんのDさんです。


夏山そのものといった青々とした景色の中を45分ほど歩いて、雪原に到着しました。
谷の奥に向かって進んでいきます。


雪原に入って数分の地点で。
後方に二つの峠があり、そこを目指して前日にはロードバイクでヒルクライムしました。


デコボコしているのは広大な雪崩跡です。
もう数日以上も前のものでしょうか。まだ朝で凍ってはいないものの、雪は硬めです。
下りてくるときは柔らくなっているといいけど。スキー板が軽い目のやつなので、硬いデコボコのところを滑ると振動がひどく、足首の関節に難があるため、ちょっと辛いんですよね・・・


Dさんが、遠くの稜線にいる3匹のオスのアイベックスを発見しました。
デジカメのズームでこれが最高でした(^-^;
それにしても、鳴き声がするわけでもないのに、こんなに遠くの動物によく気付くなぁ…


どんどん小さくなっていくDさん。
ちょっと写真を撮ったり、タラタラと歩いてたりすると、一気に差を付けられてしまいます。


真正面に向かうか、もう少し急な左側の斜面に向かうか、どちらでもいいけど?とこの辺りに詳しいDさんに聞かれました。そんなに急には見えなかったので、左から登ってみたい、と答えました。


自分でそう答えたはいいけれど、ズルズル滑って登りにくい・・・Dさんは慣れてるのでそれでも難なく登っていきます。


方向転換して、トラバースする形で、真正面の斜面に向かうことにしてもらいました。


その岩の隙間みたいなところを目指します。


振り返って。
こちらも、決して緩やかな登りというわけではありません。
直登は無理なので、ジグザグに登ってきています。


岩の隙間を抜けると、ちょっと平たいところに到着しました。
このまま、中央やや左奥の峠みたいな地形をしたところへと進んでいきます。
「ちょっとおいで」とDさん。
え?なになに??


先ほどジグザグに登る時、わたしのスキーの角度の変え方(フランス語でコンベルション、日本ではキックターン)が、少々不安定だった、とのことで、やり方を見せてくれます。
あれ~っ、キックターンはこの冬のピレネー遠征合宿で基本をマスターしたつもりだったんだけど、最近あんまりやってなかったから悪い癖(テキトーにやってしまう)が出てきていました・・・
「これはとっても大事だから。忘れないようにしっかり復習して」とDさん。
はい、ピレネー合宿でご一緒した熟練スキーヤーさんのMさんにも、何なら山スキー師匠のOさんにも言われています💦真面目でない悪い生徒はわたしです(ーー;)


少し離れたところから、わたしのキックターンをチェックしてくれているDさん。
しかし結構な急斜面です。キックターンの軸になる方の足のスキーがしっかりと安定していなければ、ズルっと滑り落ちてしまいます。


今登ってるのとは違う斜面に、雪解けがほんの少しだけ始まっている湖が見えています。
うわ~きれい・・・


稜線、といっていいのかどうか、少し広い平たいところに到着しました。


お腹空いた・・・
Dさんが持って来ていたドライフルーツミックスを分けてもらいました。
自転車と山スキーは異常にお腹が空きます(わたし調べ)。


Dさんは正面のカッコいいお山にも、山スキーで何度も登っているそうです。
山スキーでも難しければ、夏山でもアルピ二スムの技術・装備がないと登れない山です。


本日の目的地は右上に見えている山頂です。
もうちょっとやん!嬉し~✨


キックターン中のわたしをDさんが撮ってくれました。


なんかめっちゃ嬉しそうにしています。
何だったんだろう…?日が経ち過ぎて忘れてしまいました(^-^;


はい、順番を入れ替わってDさんの後についていきます。


着いた\(^_^)/
クレット・ド・ラ・マルモッタン(2657m)。頂上というよりかは、稜線の一番高い場所、という位置づけのようです。


ラストスキー、後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

新しい友人Dさんと迎えるテント泊の朝

5月下旬の週末のお話です。
土曜日の午前中に峠道サイクリングをして、午後に友人がテント持参で現地に合流してきました。
前の週末に山スキーをして泊まった山小屋で知り合ったDさんという方です。翌日の日曜日に一緒に山スキーをすることになっていました。


朝5時に目覚ましを合わせました。テントからの景色です。
暖かい・・どころか暑い週末だったので、午前中でも遅い時間には雪が柔らかくなり過ぎて登りにくく&滑りにくくなってしまいます。6時か、遅くても6時過ぎには歩き始めよう、と寝る前に決めていました。
テント泊をしたここにはスキーの用意は持って来ていないし、テント泊の荷物を背負ってはスキーは難しいので😅一度駐車場に戻ることになっています。


普段のテント泊のとき(ソロまたは子供たちと)は、朝ご飯→テント撤収、というパターンなんですが、Dさんが自分のテントを片付け始めたので、わたしも倣って撤収開始です。
まずは、シュラフを袋に詰めて、次は最大の難関、サーマレスト畳みです。気合いを入れたら一回で上手に巻けました\(^_^)/


まだ薄暗い湖.


テント撤収してからの朝ご飯って清々しいですね(≧∇≦)
飲み物はわたしはコーヒー、Dさんは紅茶です。


わたしが持って来たのはジャム入りブリオッシュ生地のタルト。お気に入りのパン屋さんで買ったものを少し冷凍してありました。
Dさんはケーキ2種類、うち手前のはリンゴのケーキ(前日からご実家に帰られていたのでお母さまの手作りのものでした)、そしてバナナを持って来てくれました。
かなり甘いものばっかりだったけど😅スキーでカロリー消費されるだろうから問題なしでしょう…


空がほんのり薄ピンク~薄紫になっています。
この時間帯にお山で、特に外で朝ご飯を食べられる幸せ(*´▽`*)
ただし、早くスキーに出掛けたいのであんまりゆっくりとはしていられません。
この前の週末、Dさんとそのお友達Gさんは朝5時前に起きて、5時半過ぎには山小屋を出発していかれてました。


朝ご飯の後片付けをさっさと済ませて、歩き始めました。
これはブルーベリーの花。夏の後半に実が熟します。


ボケたけど・・・
レザン・ドゥルス(Raisin d'ours)、熊の葡萄、と名付けられた実の花です。
赤く真ん丸な可愛い実が夏以降になり、寒くなって雪が積もりだす秋の終わりにも実が落ちずに残っているのをよく見かけます。
ただし、酸っぱくてえぐみもあり、そんなにおいしいものではありません(残念…)。
ちなみにフランスでは、ほぼ熊は絶滅してしまって、ピレネーに保護観察対象にほんのわずかいるだけです。


夏の前半に見られるジョンシアン(ゲンジアナ)、朝顔みたいに夜から朝にかけては閉じています。


この辺りにたくさん咲いていた薄黄色のプルサチーユ(アネモネ・デ・ザルプ)。


スキー中はあまりお花の写真も撮れないだろうから、今のうちに、とザックも降ろして何枚も撮ってました。Dさんに置いて行かれた💦


峠の駐車場に停めてある車まで戻ってきました。
左がDさんの車です。スキーやマウンテンバイクを積みやすくするために少し改造してありました。
スキーへの出発地点は、ここより標高の低いもうひとつ隣の、さらに下の道路からになります。車で10分弱でした。


歩き始め。


このちっちゃなハイキング道を登っていきます。もっと上(峠)からもう少し幅の広いハイキング道が出ているんですが、道沿いに残雪が結構あるのが遠くから見ても分かったので(急斜面をトラバースする山道なので、残雪が中途半端にあると面倒)、高低差は増えるけど、歩きやすいこちらからの出発にしたのでした。


40分ほど登ってきた辺り。
木がほぼなくなってきました。
雪解け水があちこちに流れています。


雪のあることころまで、もうひと息!
ところで、さっきから犬の鳴き声が聞こえるな、と思っていたら・・・


2匹のわんこがこちらに走ってきました。
一匹しか写ってないけれど。どちらも飼い主の連絡先の入った首輪をしています。
人懐っこい💖Dさんとじゃれあっています。


Dさん、気に入られたみたいでわんこが着いてきています( ̄▽ ̄;)


と、思ったらわたし達がスキーを履く時間がもどかしかったみたいで、先さきに行ってしまいました。えらくここら辺に慣れた感じがします。ハイキング道の初めの辺りに個人所有の山小屋があるので、きっとそこの犬かな?とDさんと話していました。


はい、ようやくスキーで歩けます(^^♪
スキーを担いだ時間は40分か45分くらい。この前の週、Dさんと出会ったお山では雪にありつくまで1時間半は歩いたことを考えたら、悪い条件ではなかったと思います。


シーズンラストスキー編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。