フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

18歳の次男と避難小屋泊ハイキングに出発

9月上旬の週末、大学生の次男が避難小屋泊のハイキングに付き合ってくれました。


駐車場は1300m台です。
公衆トイレに見えるかもしれないけれど、一応チャペルです(^-^;


フランスのハイキング地図。
今回歩くのは、その前の週末にひとりで来た避難小屋のあるエリアと近い場所です。
ベルドンヌ山塊の北部、サヴォワ県になります。


うちで朝ご飯は食べていますが、いつも出発前に駐車場で軽く2度目の朝ご飯を食べます。
それと、保温マグに入れてきたコーヒー。今食べとかないと、歩き出してすぐにお腹が空いちゃうことは経験済みなのです(;^_^A
この前のピクニックに持って行ったチアシード&ブルーベリーのクッキーがなかなかおいしかったので、同じメーカーのクランベリー&スピルリナ(海藻の一種)というのにチャレンジです。海藻っぽい味(ワカメとか昆布とか青のりとか)は感じなくて、単にクランベリー味に感じました(^▽^;)


しばらく林道を歩きます。また今回も結構長い・・・しかも急です。


1400m台にブラックベリーが。平地の植物という印象で、このくらいの標高ではあまり見かけないです。


だいぶ歩いたところにランドローバーが停まってました。むむむ、ここまで来られたか・・・羨ましい💦このあとは、ガタガタの細い登山道になるので、この方もここで諦めたようです。


前の週に続いて、この日に歩いた辺りもラズベリーがいっぱいでした。
また歩くのが遅くなります💦


今日も豊作(≧∇≦)
あれだけ前の週末に食べたのに、おいしいタダの食べ物があちこちにあることに興奮する母を尻目に、ほとんど立ち止まらない(立ち止まるけど、わたしを待つため)次男。聞いたら、種が歯に挟まるのが嫌なんだと(^-^;


確かに、ハイキング道を歩いてたはずなんですが・・・


気付いたらこんなとこ歩いてます(;´Д`)
どう見ても道じゃないし・・・牛さん達が歩いて草が倒れてる感じ。というのも、遠くでカウベルの音が聞こえたからそう思いました。


道はなくなったけど、見晴らしのよい場所に出ました。ちょっと休憩&地図を見ます。
ハイキング道からいつの間にか外れてしまったようですが、方向は大体わかります。


9月の初めはまだいくらかお花が見られました。
正しいハイキング道が通ってそうな方向めがけて登っていきます。


20分ほどで避難小屋に到着しました。
ただし、ここは泊まるつもりをしているところではありません。万が一、第一希望の避難小屋に人がいっぱいだった場合に、こちらに下りて来ようとういう、第2候補の小屋なのです。今から向かうところも、この小屋も、以前ひとりでこのエリアを2泊3日で歩いた時に、泊まりはしなかったけど中を覗いたことがあるのです。


標高1800m弱の地点にあるグランド・モンターニュ避難小屋。
以前に見て、使い勝手の良さそうな小屋だという印象でした。薪ストーブではなくて暖炉だったことは記憶にありませんでした。
もしかしてこちらに来ないといけないことになるかもしれないから、屋根裏も見ておこう…


マットレスの状態は良さそうです。
この避難小屋、なかなかいいんですが、残念ながら森の中で視界が開けてないんですよね・・・


そんなわけで、次の避難小屋に向けて出発です♪


おお、唐突に放牧の牛さんたちがいました。
モンベリヤルド種とアボンダンス種、タリーヌ種もいました。


丸で囲ったのが先ほどの避難小屋です。少し下りてきましたが、この後すぐにまた上りになります。
牛さんたちと次男。わたしは相当な牛さん好きなんですが、次男も「可愛いね」と言います(*^^*)


しばらく登っていくと、見えてきました、第一候補の避難小屋が♩


よかったε-(´∀`*)ホッ
というのも、先ほどの小屋も、この小屋も、一度通ったことがあるとは言え、どちらにも今歩いてるのとは違う方向から行ったので、記憶にないんです・・・


こちらの方が、ずっといい場所に建っています✨
牛さん達が小屋の周辺にもいましたが、電気柵があって小屋のすぐ前までは来られないようになっていました。


着きました、プラチエール避難小屋(標高1853m)。ひとつ前の小屋から30分強でした。


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

町中でヒルクライムしてみた

まだまだ9月中のハイキング記が溜まってるんですが、山の景色ばっかりで読んでくださる方も書く方も飽きてくるかと思うので(^-^; ちょっとリヨンの街並みを挟みたいと思います。


夏の間はほぼ毎週末ハイキングに出かけていましたが、ここ半月ほどではなんと一度だけ半日ハイキングに行ったのみで、あとは自転車ばかり乗っています。ただ、毎回遠くまで行く時間があるわけではないので、近場で登れる道路がないか考えてみると、市内には2か所、高台になっている場所があることを思い出しました。一つは旧市街地の真上にあるフルヴィエールの丘です。写真は旧市街地にて。


旧市街地の中心地、サン・ジャン(聖ヨハネ)地区。12世紀の建築(完成はもっとあと)サン・ジャン大聖堂の前で。ブログ記事にしようと思って撮ったわけではないので全体像がなくてすみません💦


人んちの前で😅
ブログ記事にする気がない割にはそれなりに写真がありますね(;^_^A
インスタしてるもので・・・



(登りでは写真を撮るために自転車を降りたくないので下りで撮りました)
サン・ジャン大聖堂の裏から、高台まで続く道路は、アルプスの峠道に勝るとも劣らない激坂、傾斜は平均11,50パーセントだそうです。
町中で十分にヒルクライム!?できるわけです(*^^*)


(これも下りで撮った1枚)
最近好んで登っている近郊の山道はどこも平均6~7パーセントくらいまで、最高でも10パーセントほどのところばかりです。しんどくなったら降りたらいいか~、と気軽な気分で登り始めたら・・・
こんな坂、電動自転車以外で登る人は少なくて(もちろんたまに本気の人はいます)、一応ロードバイクに乗っているとはいえ、ジーンズにタートルネックのおばちゃんがゼーゼー言って登ってると人目を引き、ツーリストや工事現場のおっちゃん達から声援が飛んできましたΣ( ̄□ ̄|||)
わたしは全然詳しくなくて、まるで分からないんですが、どうやらツール・ド・フランスの選手の名前らしいものをふざけて次々に叫んでくる人もあります。どどど、どうしよう、降りるに降りられなくなり、最後まで根性で登り切りました(;´Д`)


今まで何度もメトロ(というかこのラインはケーブルカーになってる)、や車、徒歩でも来たことがありますが、自転車で登る日が来るとはおもってもいませんでした(;^ω^)


高台にあるノートルダム・ド・フルヴィエール寺院。パリのサクレ・クール寺院と同じく19世紀後半に建てられた、ネオ・ビザンチン様式の教会です。


あっという間に旧市街地に下りてきました。
峠道と同様に楽しくダウンヒルできるかというと、通行車両もそこそこあるし、カーブも多く、そんなにスピードは出せませんでした。しかも最後らへんは制限時速30㎞(;^_^A


旧市街地にはルネサンス期の建築がたくさん見られます。パリなど、他の町よりも、圧倒的に多いそうです。リヨンはその当時、文化の最先端をいっていたイタリアと距離的に近いため交流が深く、裕福なイタリアの商人や銀行家たちがビジネスの拠点のひとつとして定期的に滞在するために建てた美しい個人邸宅がいくつも残っているのです。


おうちに帰って、こないだ郊外のアジア食材スーパーで初購入した日本のポテチを開けてみることに。湖池屋ですよ~!一流商品です(ただしベルギーが本拠地のコイケヤ・ヨーロッパのものでベトナム製)✨ 
ポテチは普段はお客さんが来たときか、山でしか食べないんですが(太りやすいお年頃なので)、自転車乗るとお腹空くし、まあいいだろう・・・


100gって少なっっ!
酸っぱいもの好きなのであっという間に食べちゃいました。ちょっとがっかりだったのは、確かに酸っぱかったけど、梅干を思わせる酸っぱさではなかったこと(^_^;)


同じ時にアジア食材スーパーで買った日本的なかぼちゃとサツマイモでケーキを作りました。粉少な目でしっとりしたタイプのものです。レシピには書いてなかったシナモンを入れてみたらドンピシャでした(≧∇≦) ナツメグでもよかったかも・・・
アジア食材店に行かなくてもカボチャやサツマイモ(の一種)は買えるのですが、なんか水っぽくてだいぶ違うんですよね。


平凡な日常の一コマでした。
お読みいただいてありがとうございました。
次回からハイキング記に戻ります。

夢の国からの帰還

夢の国、とは大げさに聞こえるかもしれませんが、両足首骨折(うち片足は脛骨、腓骨ともに複雑骨折)の大怪我で2年以上「あの山に、あの小屋にまた行きたい」と思い続けていた場所のひとつにカムバックすることができた喜びは中々言葉では言い表すことができません。


2泊した大好きな避難小屋から駐車場へ戻るのに越える峠で雲海に出会いました。
今まで来た3回とも、この峠を越えてるわけですが、毎回行きは駐車場を午後に出発、翌日の帰りにこの峠を越えるのも午後ばかりでした。雲海は午前の早い目の時間の方が出やすいので、今回初めてこんな風景に出会いました。


峠で羊さん達の見張りをしていた牧羊犬。
写真や動画を撮ったりして数分間休憩しました。それでは下りていくとするか・・・


のんびり草を食む羊さん達。
フランスではハイキングコースが放牧地を通るようになっていることがよくあります。牛さんや羊さんの群れに出会ったときは、できるだけ避けつつ速やかに通り過ぎるようにします。犬と一緒の場合はリードにつないで家畜を怖がらせないようにします。


茶色い子が少しだけ混じっていました。


峠の下では羊飼いさんとボーダーコリーちゃんが羊の群れを見守っていました。
挨拶をしたついでに、しばらくお話をしました。30代くらいの若い方で、もう少し下にある山小屋に夏の間滞在しているそうです。これを書いている今では、麓の村に下りていることだと思います。
ちなみにボーダーコリーちゃん、ブルーベリーをむしゃむしゃと賞味中でした😅


雲の中に突入・・・と思いきや、雲がわたしの歩く速度よりも早く下りていくので、いつまでたっても雲に入ることはありませんでした。


山小屋が2、3軒建っている地点。
このうちのどれかが先ほどの羊飼いさんが滞在している小屋のようです。


長ーい谷を下りていきます。


放牧、林業関係者など許可のある車が来ることができる道になっています。


エリカとブルーベリー。


標高が下がってくるとラズベリーがたくさんあります。


あとはひたすら長い林道を下りていきます。


途中で、林道をショートカットできるっぽい、行きには気付かなかった登山道に入りました。


延々と急斜面をジグザグ道が続き、不安になってきた矢先に木の間から青いものがチラリと見えました(*´▽`*)✨


行きとは違う薮の中!?から駐車場に到着ε-(´∀`*)ホッ


他に一台も停まっていません。来た時もだったけど(;^_^A


下山しつつ摘んだラズベリーとブルーベリー💖


ひどい状態の林道をゆっくりゆっくり下りていきます(^-^;


車に置いていた桃にむしゃぶりつきます(≧∇≦)


うちに帰ってラズベリーとブルーベリーの一部でジャムを作りました。


売ってるのよりずっとおいしいジャムになりました\(^_^)/
大好きなお山の景色を思い出しながら、子供たちにはハイキング中の出来事を話しながら味わいました。


長い長い2泊3日避難小屋泊ソロハイキング記はこれでおしまいです。
お付き合いくださった方、どうもありがとうございました。