フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ブルーベリー集めつつ我が家へ

お山にブルーベリーがいっぱいなっていた先月のハイキング記の続きです。最近でもお山にブルーベリーは少しは残っていますが干からびた感じになってきました(;^_^A


2857mで同名の山塊の最高峰になるル・タイユフェール。
登るのは3度目になります。1度は冬山、一度は夏に同僚で山友のS君と登りました。
頂上には鉱夫や鍛冶屋の守護聖人であるサン・エロワの鉄製の像が建っています。この土地に水銀の鉱山があったことに由来しているんだそうです。


シンプルなランチタイムです。


本当なら頂上からのパノラマは素晴らしく、前に来たときは雲海も見られたんですが、今日は残念ながら雲の位置が高くて景色がよく見えません。
しかし、無事登頂できたことの方が嬉しくてさほど気になりませんでした。


しばらくなかった電波が頂上で戻ってきたたようで、いくつかのメッセージやメールが一気に到着しました。その中に、見覚えのない人からインスタのメッセージが。
誰…?と開いてみると、今朝インスタのアカウントを交換したばかりの避難小屋で一緒になった男の子3人組でした。駐車場に無事戻ったようです。わたしがデミオに乗ってるって話をしたから、わたしの車を見つけて写真を送ってきたのでした( ̄▽ ̄;)


景色もイマイチなので、あまり長居をする気にもならずに下り始めることにしました。


途中、思いっきりガスの中に突入して、うっかり違う方向に進みかけてしまいました。
峠周辺は広くて、別の方向に下りることもできるのです。前にこの頂上に来たときは2度ともそちらから来て、そちらに下りたのでした。
あれ、なんかおかしい、と気付いたので早い目に方向を修正することが出来ました。
ε-(´∀`*)ホッ


もう大丈夫、見覚えのある景色になってきました。


ガスもなくなったし(後方も前方も遠くにはあるけど)湖も見えてきました。
あとはひたすら下ります。


大好きなお花のひとつ、リネール・デ・ザルプ。こういうザレ場を好んで咲きます。


近いように見えて、かなり遠いんですよね(-_-;)
足元もガタガタなところ中心なので、プロテーゼを入れたとはいえ不安定な足首に負担ができるだけかからないように、なるべくハイキング用のストックで両腕に体重を分散させながら下りていきます。


雪渓の真横を通ります。


同じくらいの標高のところに咲き誇っていたセレスト。
夏の間、とてもよく見られるポピュラーなお花です。


だいぶ下りてきた・・・


避難小屋があるのは右側に湖が集まっている地点のさらに奥になります。そちら方向は崖になっていて直接には下りられないので、手前の膨らんだ地形の辺りを通ることになります。


湖があるのと同じ高さまで下りてきました。この辺りは湖巡りをする人たちのための分かり易いハイキング道になっています。


振り返って。
地べた、ぜーんぶ紅葉したブルーベリーの葉っぱです。


こんなふうにあちこちに大量になっています。


おやつや、明日の朝ご飯のために集めていくことにしました。


そしたら、歩いてきたハイキング客もつられて!?周辺でブルーベリー狩りがいきなり始まりました(;^_^A


キリがないので、適当に切り上げて避難小屋へと向かいます。


ただいま~我が家(違)
2泊目ともなると、すっかり自宅感覚です。


お昼ご飯が軽かったので、もうお腹が空いてきました。
お菓子類はあまり持って来ていなかったので、塩味系のものでおやつにします。


ちょっとしたご馳走もあります。


カレー味の春雨スープです。
まあ、ご馳走っていうほどではないのかもしれませんが、日本のインスタント物はおいしいです。


写真を撮ろうとしてたらすぐに湯気でレンズが曇ってしまいす(;^_^A


2日目夕方~3日目朝編に続きます。最終回にできたらいいんですけど・・・
お読みいただいてありがとうございました。

速報・新しい友人Bさんと自転車&ハイキング

先月の避難小屋泊ソロハイキング記が途中なんですが…近況を挟みます。

夏の終わりにハイキング中に知り合ったBさんはサヴォワ地方にお住まいで、山歩きや自転車が大好きだそう。今週末は一緒にお山アクティビティ三昧でした。



Bさんのロードバイク。初夏に新調したばかりなんだとか。カッコいい✨



山道を中心にしたサイクリングコースを一緒に走りました。



その後、Bさんの地元の山にハイキングに出かけました。



日帰りでも十分に行ける山ですが、避難小屋に泊まりました。



避難小屋の前で。

朝晩はそれなりに寒かったけど、午後は暖かく、山道を歩いていると汗ばむくらいでした。


また後日、ちゃんと記事に書きます。

お読みいただいてありがとうございました。

岩岩乗り越えて頂上へ

避難小屋にメインのザックを置いて身軽に向かったのはタイユフェール山塊最高峰のル・タイユフェール(2857m)。以前に2度登頂したときは別の斜面から登ったので、こちらからは初めてです。



しょっぱなから急です。



ピンクの下線が引かれているのが頂上。その上のピンクの線が今登っているコースです。出発した辺りは入っていませんが、等高線を見ていただくと急な登り坂であることが分かります。



土や草がなくなってザラザラした岩と石ころばかりになってきました。



こんな岩場にも健気に咲く可憐なお花、セレスト。名前まで可愛いといつも思います^^



振り返って。避難小屋があるのはもっとずっと右側で写真には全く入っていません。



途中、2度ほど水が流れている地点がありました。避難小屋のすぐそばにも小川があるんですが、今朝出発時に泊まり客の3人組とおしゃべりしてて、水を汲むのをすっかり忘れていたので助かりました😅



夏の後半から秋の初めに見られるアデノスチル。大柄な子たちです。



中年のご夫婦と出会いました。わたしは真上に見えている峠を越えるのに対し、おふたりは左手にある別の峠を経由して同じ頂上へと向かうそうです。



湖が見えなくなる地点まで登ってきました。



このハイキングコースは地図に載っている割には看板類が全くないのですが、このようにペンキマークがあります。ただ、ペンキの感覚が開いていたり、見えにくい場所だったりすることも多くて何度か見失い、違う場所を歩いてしまいました。



可愛らしいサクシフラージュ。



前述のセレストと、レノンキュール・ド・グラシエ。レノンキュールには白やピンク、黄色もあり氷河跡のようなザレ場を好んで咲きます。グラシエとは氷河のことです。



ペンキマークがなくなってしばらく歩いてて、こんなとこを通りました。



薄っすらと水が流れています。川の中かい💦

春の終わりから初夏にかけては恐らく雪解け水でたくさん水が流れているだろうから、とても通るのは無理でしょう。



帰りに見たら、川から少し離れた場所にペンキマークがあり、そこから下りましたが、川の中の方が岩岩が階段っぽくなっていて通りやすかった気もしました(⌒-⌒; )

上はもうしばらく登った地点から振り返った景色です。



峠が近づいてきました。



後ろからボーダーコリー連れのおふたりが登ってきました。女性は手ぶら!いいですね〜(//∇//)



峠周辺はちょっと平たくなっています。

こんな恐竜の背中のような山が。

前に登ってきた登山道はここに合流するようになっているので、覚えのある景色です。



全体的は晴れているものの、かなり雲が出ています。湖がいっぱいあるエリアなので水蒸気がすごくて雲が出やすいみたいです。



地面は赤っぽいです。鉄を含んだ土壌なんだそう。



峠から稜線を登りつつ。峠と頂上は近くて、20分ほどです。



頂上はこのように平たくてかなり広いです。あちこちにケルンがあります。



着きました、ル・タイユフェール頂上!


下山編に続きます。

お読みいただいてありがとうございました。