フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

みよん家で最近大流行なもの

山スキーの話が続き過ぎて、スキーでのハイキングや雪山の写真が死ぬほど好き、という人以外には退屈になってきたかと思うので(;^_^A 日常の話題を挟みます。


昔から白米や、白いパンよりも玄米やら穀物パンの方が好きで、朝ご飯には中学生のころから自分でミックスしたシリアルを食べているのですが、最近さらに穀物系のものを偏愛するようになってきました。


ほとんどは、オーガニックのお店やスーパーのオーガニックコーナーで買うものです。
穀物系では、大麦、スペルト麦、ブルグル、キノア、アマランサス、今はたまたま切らしていますが、黒米や赤米もあることが多いです。
豆系では、小豆、大豆、レンズ豆、ひよこ豆、うずら豆あたりが定番です。


ガラスの瓶や、コーヒーの空き缶を使って保存しています。
例外があって・・・


レンズ豆だけは、「ル・ピュイの緑レンズ豆」と書かれた専用の!?缶に入れています。
ル・ピュイはレンズ豆の生産で有名なオーヴェルニュ地方の町で、民族衣装らしきものを着たマダムの絵が中々可愛いので、大事に使っています(*^^*)
ル・ピュイはレース編みも有名なので、マダムもレースを編んでいますね(*´ω`)


さて、これらの穀物や豆類は別々にお料理に使うことも多いのですが、定期的に作り置きしているのがこちらです👇

色々混ぜて、圧力鍋で炊きます。
大豆やスペルト麦など硬いものは、前もって水に浸しておきます。
カレーやチリコンカルネなどのときの白米の代わりに、また最近ではクスクスの代わりにもしているし、スープに入れることも出来るし、夏ならタブレ的にサラダにすることも出来て、かなり万能なんです。好き過ぎて、朝ご飯にも登場しそうな勢いです(;^_^A
ちなみに、こういう感じのミックスした穀物は幾種類か売っているんですけど、自分でミックスしたほうが楽しいし、値段的にも安いです。
結構な量を炊いて、半分は冷凍します。こんな感じのを毎回少しずつ変えて、大体週一くらいで炊いています。


昨日は、たまたま出先でいつもは行かないマルシェに寄ってみました。


お客さんが途絶えない屋台があったので、わたしも並んでみました。
マーシュ、エンダイブ、ジャガイモ、キノコなどの農作物と、鶏肉を売っています。
鶏はニワトリ、ホロホロ鶏、鴨肉がありました。お客さんが次々に「こないだ鶏レバー買ったけど、みんなとってもおいしいって言ってたわ」とか「あなたの作る鶏ソーセージ、ほんとにおいしいのよね」など店主に話しかけるのを聞いて、そのまんま鶏レバーと鶏ソーセージ、いくらかの野菜を購入しました( ̄▽ ̄;)


夜、山友のDさんちに遊びに行ったので買ったばかりの鶏レバーと野菜を持参しました😅

これは「合うかどうか分からんけど」とDさんが開けてくれたボルドーワイン。


「俺は焼き方知らんから焼いて」と言われて、人んちの台所でレバー焼きました。
焼き終わりにハチミツとバルサミコ酢を絡めました。確かに、とてもおいしいレバーでした💖


そして、今日は自宅で次男とこちらをいただきました
👇

鶏肉ソーセージです。
原材料は「鶏肉、水、塩、コショウ、パセリ、玉ねぎ」のみ。


フライパンで焼きました。
焼いているときに、水も脂も全く出なくて、プリプリのウマウマでした✨


付け合わせには、同じ農家の屋台で買ったプルロットというキノコに、冷蔵庫に残っていた少しのマッシュルーム(シャンピニオン・ド・パリ)を足してソテーしたもの。
プルロットはエリンギみたいな感じの、癖が少なくて歯ごたえの良いキノコです。


ところで、ソーセージのパッケージにあった農家の住所を見てびっくり。わたしが夏によく自転車で通っていた丘の上にある村でした。
👇

ある夏の日のストラバ。
青い矢印のところが、その村です。


村の中心には、こんなかわいい食料品店があって、ジューシーなものを求めて(桃とか)よく立ち寄っていました。
寒くて、最近はほとんど自転車に乗っていないのですが、またこの村に寄るくらいの元気(体力)が復活した際には、美味しい鳥さんがいっぱいいる農家を覗きに行ってみたく思いました。


あっ、自転車と言えば、以前にブログに書いた「強者たちグループ」から今週末のサイクリングのお誘いが来ていました。
こんなコースらしい・・・
👇

バレンタインデーが近いから、ハート型に走ってみるみたいです(;^_^A
最近自転車にほとんど乗っていなくて、体力(脚力)が落ちているので、というかこの人たち本気系なので、ついて行ける自信があまりないのですが、久しぶりに長距離(95㎞らしい。待ち合わせ場所への行き帰りも入れると100㎞オーバー)も乗ってみたい気もするし…
もし、行ったらブログで報告しますね。


お読みいただいてありがとうございました。

帰りも疲れ果てたガリビエ

先月、ツールドフランスで有名なガリビエ峠の近くの頂上、グラン・ガリビエ(3228m)に山スキーで挑戦したときのお話です。


山スキー歴は25年以上の友人Dさんにリードしてもらいました。
これは頂上から下りつつあるDさん。


最後の80m(高低差)はとても急なので、スキーを外して登りました。
スキーばかりか、ザックも置いて来た地点まで下りてきたので、滑り止めを剥がしてここからはスキーで下りていきます。


ところで、この時点で出発してからもう、5時間半以上経っています。ここまで、途中で瓦せんべいを2枚と、先ほどこの地点で板を外した時に、Dさんがシリアルバーを半分くれたのが唯一、口にしたものです。なんでそんなに何も食べないで黙々と登っていたのかと言うと、この日は恐ろしい強風で、座ることはおろか、立ち止まることさえ辛かったのでした。


写真って、気温や風は伝わりにくいと思いますが、この雪が舞い上がる一枚は風のキツさも寒さも分かる一枚なんじゃないでしょうか(;^_^A


Dさんが「どうする?立ってでもご飯食べてく?」と聞いてくれたのですが、疲れ過ぎていて正直お腹が空いている感覚もなく、なにせ寒いのです。
「いらない。風がないところまで下りてから落ち着いて食べたい」と答えました。結果的にはこれが良くなくて、この後しばらくして目が回るような感覚を覚えることになります😓


下り始め。


雪の状態はイマイチで、わたしには難しく感じました。風が強い時って、大体雪の状態は良くないんですよね・・・


それでも、頑張ってDさんに付いていきます。
景色はとてつもなく美しく、そしてこの日誰一人として出会っていません。
週末だというのに、かなり有名な山なのに、意外でした。


下りてきた斜面。


一枚前の写真と同じ斜面と、その続きのなだらかなところを滑るわたしを前からDさんが撮ってくれていました。


しばらくほぼ平らなところが続きます。


お、立ち止まった。
ここからちゃんとした下りなのかな?と思ったら・・・


なんとここから結構登りが続くそうです😭
高低差で200mほど登るので、滑り止めをまた貼ります。


この後、急な斜面をトラバースする形で登っていくのに「大丈夫だとは思うけど、万が一、雪崩が起きた時のために50mほど感覚を空けて歩こう」とDさんが言います。
50mどころか、もっと先に進んでしまったDさんからわたしの姿が見えなくなったときに運悪く、滑ってシャーっと何メートルか滑り落ちてしまいました。
下が崖とかでは全然ないので、危険というわけではないのですが、ツルツル過ぎて立ち上がれない💦Dさんは慣れているから、このくらいのツルツルさではスキー板にはめるアイゼンは出してこなかったけれど、わたしは付けるべきだった😢


ちょっとでも動くと、体がズズっと滑ってしまうので、こけたままというか、斜面に這いつくばったままDさんを呼びますが、どうやら前に進み過ぎているようで、聞こえていないようです。「どこにいるの!?」と悪態をつきつつも、何とか自分で立ち上がることができ、再び歩き始めると、Dさんが戻ってきました。
「ゴメンゴメン。聞こえなくって。板用のアイゼン出せばよかったね」と。


やれやれ、ここで登りはおしまいだそうです。
ここで滑り止めを剥がしました。


軽快に下りていくDさん。
この日誰にも会わなかったばかりか、通った場所は誰のトレースもありませんでした。


下りてくるわたしをDさんが撮ってくれていました。
この斜面が、この日一番良い状態の雪でした。


ひとつ上の写真の斜面を滑り下りた後、あまりにもお腹が空いたので何か食べていくことにしました。高低差的には4分の3くらいは下りてきているのですが、この後ややこしいゾーンがしばらく続くので、車に下りるまで結構かかりそうだったのでした。


サラミ切り中のDさん。
それにパンとチーズ。
保温マグのコーヒーはとっくに冷たくなっていました。


この少し下からが、この日一番イヤな雪でした。
膜が張ったようにボソッとした雪で、スキーがズボズボっとハマるので、ターンすることがとても難しいのです。高低差で100mくらいでしたが、下りるのにやたらと時間がかかりました。


最後は森でした。
森の中は風や直射日光の影響を受けにくいため、良い状態の雪が残っていることが多いです。


ただいまぁ💦
出発してからなんと9時間も経っていました。
わたしの短い山スキー歴で、一番疲れたハイキングでした(;^_^A


ストラバを入れていました。
最初と最後の部分が急なのがよく分かるかと思います。距離は14kmと大したことありませんが、高低差が1900mオーバーしてました😮


お読みいただいてありがとうございました。

3度目のグラン・ガリビエ(3228m)

夏山で2度登っているセルス山塊の最高峰であるグラン・ガリビエに友人Dさんと山スキーで登った時のお話です。


左奥には、谷を挟んで真向いになるエクラン国立公園の最高峰、バール・デ・ゼクランが。


もう、いつ着くの?
というくらい遠く感じます。


これは時間でいうと、なんと5時間くらい登った地点です( ̄▽ ̄;)
急斜面で雪が風に晒されて硬くなってた部分がかなり多く、スキー板用のアイゼンや、靴にはめる軽アイゼンを付け外しに時間がかかったこともありますが、こんなにややこしい雪山に来たことがなかったため、精神的にもきつかったです。


振り返って。
でもこういう景色のおかげで、つらさも忘れてしまいます。


ヘロヘロなのに、嬉しそうです😂


最後の80mほど(高低差で)はとても急なので、スキー板は外します。


見上げて。
覚えています、夏山でもこんなでした👇

写っているのは、山友のS君です。


夏山の写真の岩にも写っているペンキマーク、雪ぎりぎりのところに見えていました。
つまり、夏山の大体同じところを登るようです。たまに、夏山と雪山とでは別のところを通ることもあるのです。


ここからの景色でも、十分にきれい✨
頂上はもうすぐです。もうヘトヘトなんですけど、行かないわけには行けません。


ザックもスキー板も少し下に置いてきちゃいました。
身軽に登ります。


おおっ?
どうやら着いたみたいです。


つ、着いた~😭😭😭😭
グラン・ガリビエのふたつある頂上のうち、東の頂上。高い方(3228m)です。
写真の中央に写っている部分が西の頂上で、ここより9m低くなっています。初めて来た時は間違えて、そっちに登ってしまったのでした。その後、少し下りてこちらに登り返しました。直接は来られないので、ある程度下りる必要がありました💦


夏山で行ったのは足首に後遺症の残る大けがをする前のことで、高低差もかなりあるし険しいところもある山なので、もう来ることはできないとまで思っていたので感動もひとしおでした。


こちら(東の頂上)の方がいくらか広いのです。
真ん中らへんにアンテナとソーラーパネル、その少し先には十字架があるのでそちらに向かいます。


十字架は入ってないけど、端っこまで下りてきました。
ここの3228mは山スキーで登った最高の標高だ、と思い込んでいたのですが、考えてみると去年の3月に登ったお山が3230mで、ここより2m高かったのでした。
ちょうど、中央の3つの尖がりのすぐ右側にあるひと際真っ白な三角っぽいお山がそうです。ただし、ここと違って淡々と登るだけの、難しいところのない山でした。


2度目の夏山で来た時に大体同じ位置で撮ったものです👇

前述のS君が撮ってくれたのでした。


すごいパノラマを独り占めです。
この日、ここまで誰一人出会っていません。
ついでに言うと、この後も誰にも出会いませんでした。
同じ景色を、初めて夏山で来た時に撮っていました👇

8月の下旬だったと思うのですが、いくらか雪渓が見えています。


こちらはもっと高いお山たちです。
手前は3800~3900m台、左奥のバール・デ・ゼクランは4102m。
フランスでは、モンブランの周辺以外では唯一の4000m級になります。


わたし達の登ってきた斜面は急とはいえ、アルピニスム(クライミング)の装備なしでも登れますが、反対側は絶壁に近いようなさらに急斜面になっています。
あんまり見ていると気分が悪くなるので💦適当に目をそらします(;^_^A


普段なら頂上でピクニックというパターンが多いんですけど、あいにくザックは少し下にあります。というか、もしここにあったとしても、立ち止まることもはばかれるような、かなりの強風だったのでとても座って何かを食べる気にはならなかったと思います。


下りていくDさん。
急斜面なので、後ろ向きに。
同じところを夏山で👇

夏山でも急なのは同じですけど、雪がない分滑りにくいし足を置く場所も広いし掴める岩も出っ張っているので、登り下りはしやすいと思います。


帰り編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。