フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

苦行のように遠い頂上

先月末に、友人Dさんとその友達Pさんとスキーハイキングに行った時のお話です。
昔、一度行ったことがあるコースだというPさんに任せっきりにしていた結果、途中で方向を少し間違ってしまって一度谷へと下りて反対側に登り返すというプチ・ハプニングもありました。


下りてきたわたしのスキーの跡。
せっかく日向に出た~っとウキウキして歩いていたのもつかの間、また日陰へと逆戻りしてしまいました(T_T)


この川の反対側に渡る必要があるそうで、渡れそうな場所を探してウロウロ。
この辺りで何とかならないか、とDさんと川幅や岩の出具合を入念にチェックしていると、Pさん(中央左に写ってる)が「おーい、ここら辺渡れそう」と声を張り上げました。


Pさん、見事に渡り切りました。岩は滑りやすいし、氷は乗ったら割れる薄さです。
スキー板は、滑り止めを濡らしてしまうと、そのあと雪がくっついて歩きにくくなるので、濡らさないように靴から外して手渡しで川を越えさせます(;^_^A


まだハイキングの序盤、靴が濡れると寒くて大変なことになるので(朝の気温マイナス10度)、滑ってしまわないように慎重に渡るDさん。
わたしは二人よりも足が短くて、不安だったので川の反対側で二人が手を伸ばして待機してくれてくれ、無事渡り終えることができました。
靴どころか、岩が滑って川の中に転んで全身を濡らしてしまう可能性もあるわけですから、めっちゃドキドキしました。


無事渡り終え、再び歩き始めました。


ジグザグに登っていくPさんとDさんに続きます。


Dさんに撮ってもらいました。
正面の景色が良い感じになってきてテンション上がります💖


Dさんは初めて来る場所だけど、さっきPさんと地図を見てたので、コースが頭に入ったようで、説明してくれます。


うわ、なんかカッコいい岩に向かって登ります。
しかし、間違えてもこの岩に登ることはありません。
ただの背景です(;^_^A


ここら辺で疲れて、立ったまま2分くらい休憩。Dさんが付き合ってくれました。
持っていたドライフルーツで栄養補給です。


わ~い、景色のよい平たい場所に着きました✨
皆さん、この写真を見てここが目的地だと思われたんではないでしょうか?
それが・・・まだ高低差的には半分ちょっとくらいしか来ていないそうです_| ̄|○


わわわ、すごく素敵、ここ💖
めちゃくちゃパラダイスっぽい(平たくてなんか平和な感じ)✨
わたしには、ここが「本日の頂上」でも全然いいんだけどなぁ(;^_^A


幅の広い稜線をさらに進んでいきます。


稜線上にある出っ張りで、何人かのスキーヤーさんが休憩しておられました。
歩くのが遅いわたし+付き合ってくれたDさんよりもだいぶ前を進んでいたPさんは、途中で一度軽く滑り下りてからここら辺に登り返してきましたΣ(´∀`;)


居合わせたスキーヤーさんと言葉を交わしつつ、稜線を進んでいきます。


ちょっと峠っぽくなったところでみんな止まっています。
というのも、目的地の頂上は写真中央なのですが、ご覧の通り、その手前の3つの尖がりのあるお山の岩壁に阻まれて登っていくことができません。


なので、ここで一度右側に下りてから、危険ではない斜面からぐるりと遠回りをして登り返すんだそうです。


わたしがまず半分ほど下りてDさんを撮ってあげました。


これはDさんが撮ってくれたものです。
積雪後まだ数日という、とってもよい雪でした。
PさんはDさん以上に雪の質にはこだわるタイプで、この日は雪が良い状態で残っている、そして雪崩の危険も少ない北向き斜面を中心に通るコースを選んでくれていました。


下りてきた斜面を見上げて。
登っている途中だというのにこんなに下りてしまった(゚Д゚;)


ここでみんなもう一度、スキー板に滑り止めを貼ります。


歩き始めました。
この方たち、歩くのが早かったので、初めは抜かされないように無理して必死で歩いていましたが、全然敵いそうにもなかったので、大人しく先にいってもらいました(^-^;


抜かしてもらったおかげで面白い一枚が撮れました(^^♪


これは少し前を行くDさんが撮ってくれたわたしとPさん。
ジグザグの別の位置にいます。なんか、わたしのぐったりした感じが伝わってくる一枚だと思います(^▽^;)


この時点でかなり疲れてきていました。高低差で1600mほど登っていたと思います。
どどーんと暗い顔をしてスピードダウンしてるわたしに、Dさんがシリアルバーをくれたので、2分間ほど立ったまま休憩しました。写真には撮らなかったけれど、みかんの皮を剥いて半分くれました。すみませんねぇ、体力も根性もなくて😞


休憩後、歩き出した時の一枚。
中央右の稜線上に、先ほどの3、4人とPさんがいるのが見えます。


わたし達も間もなく、その場所に到着しました。
ここからしばらくは、かなり急なのでスキーは背負って歩くようです。


Dさんが撮ってくれたもの。
右上に写っているのは、モンブランです。


登りつつ、稜線の右側を望んで。
今いる斜面が左手前に写っていて、とても急だということが分かると思います。


急な部分は終わりのようです。
この後はスキーで登れるので、また板を履きました。


さっきよりはなだらかとは言っても、この程度はあります(;^_^A
奥の出っ張りには、先ほどのグループがいました。


おおっ、頂上は秒読み状態です。
ややこしい山だったけれど、最後は平たくて、平和な感じの丘みたいな場所でした。


Dさんと、一足先に頂上に着いていたPさん。
駐車場から約12㎞、高低差で約1750mというのも遠かったけれど、途中でちょっと道間違ったり、中々渡れない川があったり、思いっきり下りて登り返したり、急斜面過ぎて板担いで登ったり、とバラエティ豊か過ぎて疲れました(;^_^A


最終回に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

初遠征のロジエール山塊

山友Dさんが、仲の良いスキー仲間と計画した山スキーハイキングに一緒に来る?と先月末の週末に誘ってくれました。


出発が早いので、前日の夕方からお山地方のDさんのご実家に泊めていただきました。
薪ストーブで暖かい(*´ω`)
Dさんはわたしと同じくリヨン在住なので、ふたり一緒にお山地方へと移動する方が安上がりというのもあります。


もう夕方だけど、到着と同時におやつも頂いちゃいました。パネットーネ(市販品)です。
「明日ハイキングだから、多い目にカロリー摂っちゃっても平気だよ!」とDさん。


ヒラメがメインでした。
奥は「アヴォワンヌ(オーツ麦)」という名の、パスタ(普通にセモリナ粉の)。
いや、ほんとにそんな名前なんです。ややこしいったらありゃしない(・・;)
犬に「ネコ」と名付けるようなもの!?
茹でた後、バターで炒めてあります。
奥の白ワインは、わたしが手土産に持って来たものです。


翌朝。6時40分にDさんの友人、Pさんと合流します。
PさんはDさんと同じく、山スキー歴25年くらいのベテラン。シーズン中は毎週末、どっかのお山を登っては滑っているそうです。


Pさんの車は車中泊できるように改造されたカングー(右)でしたが、Dさんの車の方が大きいので、こちらに荷物を移します。


Dさんの車も、スキー板や自転車などが入りやすいようにちょい改造してあります。


行き先はサヴォワ地方。
うちからそこまで遠いというわけでもないのに、何となくチャンスがなくて未踏の地であるロジエール山塊です。
有名なスキー場であるヴァルトランスと同じ方面の山道を進んでいきます。


1300m台の村の駐車場に車を停めました。
朝の気温はマイナス9,5℃。この少し前に熟年山スキーヤーのGさんとお出掛けしたときがマイナス14℃だったことを思えば、だいぶ暖かいともいえるでしょう😅


除雪されていない道路をしばらく歩くことになるそうです。


道路は数㎞にも及ぶので、できるところではショートカットしていきます。
1月末のこの時点で、そこそこの量の積雪から1週間くらいしかたっていなかったため雪はたっぷりありましたが、この後なんと今まで一度もこれといった積雪がないんです。
去年も雪の少ない1年でしたが(日本は違ったようですね)、一体どうなってしまうのでしょうか(T_T)


日陰だけれども、さっさと歩いているとすぐに暑くなってきて、ダウンジャケットはすぐに脱ぎました。


これはふたつ目くらいに通った小さな集落。
小さな屋根が可愛いチャペルが雪景色にマッチしてフォトジェニックでした。


意外にも水場は凍っておらず、普通に水が流れていました。


分岐地点に来たので、地図を確認する男子二人。
Pさんは、随分と前に一度来たことがあるそうなんですが、昔過ぎてほとんど記憶にないらしいです(;^_^A


目的地、そこら辺の日向になっている山じゃあかんの・・・?
というセリフがでそうになります(^▽^;)


いよいよ日向になりつつあります。
ここまでで1時間半くらい結構なスピードで歩いてきたので、シリアルバーやドライフルーツでエネルギー補給をしました。


影が出来ることの幸せ✨
日向ってやっぱり全然暖かさが違いますね~


山小屋に到着しました。
スキーヤーさんやスノーシューの方が泊っているようでした。


山小屋前を通過、さらに谷の奥へと進んでいきます。
日向幸せ~と、喜びを噛みしめていたら・・・


Pさんが「すまんっ。方向間違えてた」と、谷底へと滑り下りていきました。
えぇえ~。また日陰ですか!?😭
あと、せっかく稼いだ標高を無駄にするもの、好きではないことのひとつです😓


その2に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

バレンタインライド♡

少し前のブログにちらりと書いたのですが、先月知り合いになった(坂を登っている最中に勧誘された)サイクリストグループから、バレンタインライド!?のお誘いがきていました。

バレンタインデー直前ということで、ハート型に組まれた行程を走ろう!ということらしいです。距離は95㎞ほどとちょっと長いものの、高低差は1200mもいかないくらいなので、そうしんどそうなコースではなさそう。
ただし、この方達はかなり高レベルなサイクリストさん達のようなので、スピードについて行ける気がしません💦
参加を迷っていたのですが、企画者の方に直前に聞いてみると「大丈夫、君のリズムで走ればいい。放ったらかしにしたりはしないから」とのこと。思い切って仲間に入れてもらうことにしました。


待ち合わせ場所として指定された、中心地の住所へと向かいます。
オテル・デュ―を望むローヌ河に架かる橋で一枚。
その昔は慈善病院、そして市立病院になり、今ではショッピングモールやホテルが入っています。わたしが2度出産したのはここの病院でした(≧∇≦)
この後、ちょっと住所を勘違いしていて集合5分前に軽くパニくってたら、たまたまロードバイクの女の子が通りかかって「グループライドに行くの?わたしもよ。ついて来なさい」


じゃじゃーん。来てしまいました。
左端に写ってるのが彼女。18人ほどの参加者のうち、女性は彼女とわたしだけでした。後で別の方から聞いたのですが、彼女サイクリングクラブにも入っていて、かなりのレベルなんだそう。ってのは、一緒に走っていてよく分かりました(;^_^A
わたしがこのグループに出会った日にもいたそうで「あなたのこと覚えてるわよ。なかなかいいテンポで登ってたわよ」と言ってくれました(T_T)


なんか・・・雰囲気からして怖いです(・・;)
雰囲気ってそもそも何なんでしょうか。体型?服装?自転車の種類?よく分からないけど、見るからに速そうな集団です😱


9時集合で、9時5分には出発しました。
しばらくはソーヌ川沿いに北上し、そのあと住宅地になっている高台へと坂道を登っていきます。予想はしていたけれど、みんな速い💦
しかし、グループから離脱しがちなわたしに合わせて、常にひとりかふたりがゆっくり目に走ってくれます。


そして、時おり全員で立ち止まり、間もなく出発、という繰り返しでした。
左が今回の企画者のJさん。朝は結構寒かったのに、一人で短いサイクルパンツを履いておられました。


全身になんか書いてあって怖い人もいてます😨


ついにボージョレ地方南部までやって来ました。
既に周りから遅れているのに写真を撮るのにも勇気がいりました(^-^;
この後、車では2,3回来たことのある古いお城の隣も走ったのですが、止まれず写真なしです_| ̄|○


お城の少し先にある、村の中心地で1~2分間、止まりました。
黒いウエアの方がこの日、かなりわたしに合わせて走ってくれました。
優しくて気さくな方でした。しかもイケメン✨


半分近くの行程を走ったところの町役場か学校のような建物の前でプチ休憩。
ただ、わたしが到着するとみんなそろそろ出発しだすので、最高でも1分くらいしか休憩できないんですよね(-_-;)


大慌てでおやつを食べます。
冷凍庫にあった、年末に日本で友達がくれたきんつば。
これが最後でした😥


このあと、かなりしんどい登り坂がありました。企画者のJさんが隣を走ってくれたんですが、登り終わった時、「ここは14%だったから、結構キツい坂といってもいい。でも、この少し先にその倍近くの坂があるんだ」
😱😱😱バレンタインライドにそんなキツい坂がちりばめられていていいとお考えなんですか!?


その激坂のある少し前でJさんが手渡してくれたのがこれ。
「パワージェル」だそうです。
糖分とカフェインが、固形物よりも体に早く浸透するジェル状なんだと・・・
こういうスポーツ系の食べ物や飲み物には興味のないわたしですが、渡された限りは頂かないわけにいけません。
そしてJさん「その坂では、絶対に足をついてはいけない
は??軍隊???😱🤣
「その坂を登り切った、という自信がこれからの君のレベルアップに役立つんだ」
なんで・・・なんでこの人に目を付けられてしまったんでしょうか😂😂


どうってことない郊外の住宅地に意味不明の急こう配の坂道が何気なくありました🤣
激坂を登り切って、振り返ったところ。
後ろにひっくり返るかというような恐ろしい坂(Jさん曰く24%らしい)でしたが、200mほどと、長くは続かないのが幸いでした。そのすぐ直前もしばらく坂道だったんですけどね(;^_^A
途中で後ろから車がきて、狭いので抜かせないからずっと後ろにいて、それもストレスになりました。


わたしを待っていてくれた人たち。


すみませんねぇ(^^ゞ
この後、帰りは休憩なかったので、写真撮れず・・・


解散後に、企画者のJさんと一緒に撮ってもらいました。
かなりしんどかったけど、常に誰かがわたしと一緒に走ってくれていたし、他の人も少し先で時々待っていてくれたり(そう、ひどく遅れていたわけではないんです、念のため😅)と、皆さんジェントルマン・サイクリストさん達でした。


うちに帰ってから、すぐに近くのスーパーへ・・・

Jさんが「自転車のあとに、いいよ」と勧めてくれたミネラルウォーターを買いに来ました。サン・チョール(右)とヴィッシー・セレスタン。どちらもスパークリングで、塩味が強くて独特な風味です。ちょっと苦手なので、普段買うことはないお水なのです。


ちょっと安めだったサン・チョールを買いました。
ストラバに写真載せたら、フォロワーのサイクリストさん(会ったこともない人😅)が「俺も自転車の後は、一本一気飲みするよ」とのコメントが。
そっか、有名なんですね・・・一気飲みは無理だったけど、半日かけて飲みました(*^^*)


この日の記録👇

ちゃんとハート型ですね💖
ハートはあくまでも、待ち合わせ場所から走った時のものなので・・・
ハート型に変なチョロチョロが付いてしまわないように、わたしんちと待ち合わせ場所の間はストラバはオフにしておきました。


ところで、企画者のJさん・・・

グループライドが終わった30分後にランニング50分間してました😱
どうして??意味が分からん_| ̄|○


お読みいただいてありがとうございました。