フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ほぼ無人の山奥でも出会いがあった

1か月ちょっと前のソロ2泊ハイキング記、2日目午後の続きです。


ランチ休憩をした湖。
この湖に2017年5月後半にひとりで来た時👇


融けかけた湖面が美しかったです。


ご飯を食べ終わった後、湖畔まで下りてきました。


ランチを食べてる時に、湖の対岸に一人のハイキング客がいました。
この日、午前中に羊飼いさん、小川で釣りをしていた兄さんと口をきいた以外は誰とも出会っていませんでした。


わたしが立ち上がる少し前にあちらも歩き始めていて、ちょうど湖の畔ですれ違ったので、挨拶をしてそのまましばらく話をしました。
地元の方だったので、ここらへんの地理にとても詳しく色々教えてもらっているうちに、気付けば15分くらい立ち話をしていました。
このBさんという方とは連絡先を交換し、「また近々一緒にハイキングしましょう」と言って別れました。しかし、同時に「僕はハイキングと同じくらい狩猟も好きで、あと2週間したら解禁になるから向こう1か月くらいは毎週末狩りに行くんだけどね」ともおっしゃってました(^-^;


先ほどの湖よりも少し低い位置にある湖。地図を見るとこちらの方が若干大きいようです。
Bさんとはほんの少しだけ一緒に歩いたのち、方向が違うので別れました。
わたしは避難小屋に、Bさんはわたしが来たのとは反対の方向にある駐車場へと向かいました。


低いほうの湖に到着しました。
少し曇ってきているので、湖の色も暗い感じになっています。山の中の湖の色は空の色にかなり左右されるように思います。

同じ湖、2018年の5月後半
👇

この時は次男と一緒でした。

前年と全く同じ時期でしたが標高の低いこちらがようやくほんの少しだけ解け始めたところだったので、上の湖は完全に凍っているだとうと思って上まで行きませんでした。


下の湖から少し歩くと、テントが張ってあるのを見つけました。
いいな~💖my別荘も捨てがたいけど・・・


水たまり的な小さな湖が最後にありました。


相変わらず、ブルーベリーだらけなので・・・


避難小屋への帰り道、ちょっと本気出して(≧∇≦)集めてみました。


避難小屋をきょろきょろと探してみます。
あ、あった♡

ただ、避難小屋はここと同じくらいの高さにあるものの、一度川まで下りたのちまた登る必要があります(^-^;


振り返って。
道でもなんでもない急斜面を下りてきました。


川は上から見てると簡単に渡れそうな気がしていたけど、なかなか難しいです。渡れそうなところを探しつつ上流に向かって歩き始めました。


5分くらい上流に向かって登って行ったここら辺がなんとか行けそうだ、と勇ましく臨んだんですが、歩幅は足りていたものの岩がぬめっていたため、ズルリと片足が川の中に(・・;)
漫画のような展開に自分でもびっくりです。深さ30~40センチくらいあったので、靴の中に思いっきり水が入ってきました。冷たい(>_<)


この後、もっと狭い小川を越えて小屋を目指して登っていきました。


小屋はもうすぐそこです。
ぐっしょりと濡れた右足が気持ち悪い・・・


ようやく「我が家」へ帰ってきました。


幸い、靴下の替えは持って来ていますε-(´∀`*)ホッ
濡れた靴下は小屋内の洗濯紐に吊るしておきました。


2日夕方~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

同僚のおうちに招待された

1か月前のソロ2泊ハイキング記が途中ですが、今週末のお話を挟みます。
同僚が日曜日のランチにホームパーティーを企画してくれました。


同僚は郊外の一軒家に住んでいます。お天気が大丈夫なら自転車で行こうかと思っていましたが(車が渋滞する方面😓)、午後は大雨という予報だったので車で行きました。
手土産にはブログにも何度も登場しているお気に入りの胡桃&蜂蜜タルトと南仏の甘口の発泡酒、クレレット・ド・ディを。


前回来たときから改築工事をしてダイニングとリビングが繋がり、20人近くが悠々と寛げる広さでした。羨ましい~✨
アペリティフが長引いて(分かっていたこと😅)ご飯の開始は2時半ごろに。
左手前の男性が持って来たお得意のクスクスです。これだけの人数分、作るの大変だったろうな💦


クスクスの次には、このブログにも何度も登場している山好き&チーズ好きの同僚、S君持参のモン・ドール。秋から春にしか作られないフランシュ・コンテ地方のチーズです。
大きなサイズのものをふたつ持って来てくれました。皮にナイフで穴を開け、ニンニクと白ワインを入れてオーブンで焼きました。茹でジャガイモにかけて食べます。


ニンニクと白ワイン、チーズの香りが混ざったいとも言えぬ香りが漂います。
わーい✨トロトロに溶けています(≧∇≦)


チーズ料理の直後にチーズプラトーが出てくるのもフランスならではかもしれません💦


シュークリームを手作りしてきた同僚もいました。


アプリコットとピスタチオのタルト。


・・・を切り分けるS君。
左のB君のおうちです。右はムードメーカーのM君。


B君の奥さんのAさん。3人のお子さんがいるようには見えない若々しくてチャーミングな女性です。
手前がわたしが持って来た胡桃&蜂蜜タルト。みんなにいき渡るようにS君が器用に小さく切ってくれました。


アプリコット&ピスタチオタルト、かなりおいしかったです。でも・・・もっとコンディションの良い(=お腹がはちきれそうになっていない時)に食べたかった(^-^;


チョコレートケーキは若い同僚の女の子が作ってきました。お菓子とか作りそうにないタイプ(失礼😅)に見えていたのでちょっとびっくりしました。
シュークリームが大好きなわたしはお腹がいっぱいなのにふたつも食べちゃいました💦


このあとコーヒーを飲んで一息ついてると、誰かが持って来たティラミスが登場して(;´Д`)もう、さすがにそれは食べられませんでした。
・・・と、今書きながら「一口くらい食べときゃよかったな・・・」と思ってしまいました( ̄▽ ̄;)


と、ここで終わりにしても良いんですけど、それではお腹が苦しい感じのままなので(^▽^;)一応昨日(土曜日)のことも。


最近(てか先週末から)は、山歩きよりも自転車がブームなんです。
子供たちが母の日にプレゼントしてくれたスマホホルダーに付けた携帯から撮った写真。
一応坂道です。


自宅から約1時間半。片道21㎞、高低差450mの小高い山にやって来ました。
登りの途中に自転車を下りるのは嫌なので、これは下りで撮ったものです。


リヨンからすぐ近くとは思えない牧歌的な風景が広がっていました。
牛さんたち可愛い(^^♪


プロテーゼ(人工関節)を入れてもらってから、前より痛みがだいぶましになったのが嬉しくて、この夏は毎週末のように山歩きをしていましたが、やはりそれなりには痛いので足首に負担が少なく筋肉を鍛えられる自転車をもっと取り入れることにしました。
自転車は、山歩きに比べて写真が撮りにくいし、道路の写真はあまり面白くないのでちゃんと記事にできるか分かりませんが、順を追ってまた書いてみようとは思っています。


お読みいただきありがとうございました。
次回からまたハイキング記の続きに戻ります。

宝石のような湖と峠とを散策

ダラダラと書いているうちに1か月以上も経ってしまった避難小屋泊ソロハイキング記の続きです。


お気に入りの避難小屋を独り占めして寝た翌朝。昨日、ここに来るのに越えてきた峠から日が昇ります。
小屋前で朝ご飯を食べた後、湖のある方面を散策しに出発しました。


湖は距離的には結構近いので早くに着き過ぎてしまわないよう、あえて遠回りで行きます😅
今まで3回来たときは、いずれも1泊した翌朝にさっさと湖まで行って、お昼前には荷物をデポしてある避難小屋に戻ってお昼を食べ、午後に駐車場に向かう、というパターンでした。しかし、それだとかなりの距離を歩くことになります。足首の再手術後、痛みはましとはいえ不安はあるので今回、あと一泊してから明日の朝駐車場まで下りる予定です。


初めは、谷の真ん中に少し膨らんだようになった地形の場所を通るハイキング道を歩きます。これは実は、わたしが来たのとは反対側にある駐車場へと向かう道なのです。おそらくこちらからの方が避難小屋に来るのは近そうなのですが、通る場所がわたしが来た方向よりかはイマイチっぽい(景色的に)んです、谷から見下ろした感じだと。


昨日駐車場から歩き始めて、林道の最後らへんで電波がなくなり、以降ずっとないままでしたが、この辺りで一瞬だけ電波が戻りました。メッセージをくれてた人にひとりだけ返事を送った後すぐに電波がなくなり、翌日、駐車場に着く寸前まで電波はありませんでした(^-^;


さて、適当なところでハイキング道を外れる必要があります。この湖へは道はないわけでもないけれど、地図にはコースとしては載っていないし、ケルンや看板もなくよく分かりません。とはいえ、どの辺に湖があるかは大体知っているので、見た目で通り易そうな辺から下りました。


あれれ~、こんな小さな川なのに釣りをしている人がいました(^▽^;)、しかし、この川どっかで越えないといけないのよね・・・渡れそうな場所を探していると、放牧地を移動する準備をしている最中の羊飼いさんが声を掛けてくれました。「羊を渡らせるための小さな橋を作ったから、そこから渡るといいよ」


おお、言われたように川沿いに歩いていくと、ありました(*´▽`*)
しかし、細っ💦羊さんたち、足を滑らせて落ちたりはしないのかな…?
羊飼いさん、ありがとうございます(^^♪


ぽつーんと小屋が一見。これは避難小屋ではなく、放牧の仕事をしている農家が夏の間使うシャレ―です。
このまま右に谷を下りると、先ほど書いた近いほうの駐車場方面になります。わたしは今から左側に向かうことになります。


1枚前の写真から30分ほど歩いた地点。
草木が少なく、石ころがゴロゴロなお山は大好きなので、ついついニコニコしてしまいます。


このエリアにはメインの湖ふたつに加え、小さな湖が2,3あります。
これは一番低い位置にある、その名も「下の湖(Lac inférieur)」手抜き過ぎる名前です(;^_^A


赤くなり始めたブルーベリーの葉っぱ。


「下の湖」から100mほど高低差を登ったところにある「上の湖」( ̄▽ ̄;)
緑豊かな牧草地帯や、爽やかな森の中にある湖が好きという方も多いかもしれませんが、残雪の見えるザレザレした灰色の夏山に、ターコイズの小さな湖というのはわたしには最強のシチュエーションに思えます。
さて、今湖に下りると早すぎるので、もう少し歩いてからにするか・・・


「上の湖」からさらに少し登ったところが平たくなっています。
もしかして。。。


またあった\(^_^)/
といっても、湖と呼べない、水たまりのような小さくて浅いものでした(;^_^A


すぐ近くに、さらに小さな「水たまり」が( ̄▽ ̄;)
今にも乾いてなくなってしまいそうです😓


湖のある場所を360度ぐるりと12秒で。雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。
👇

Lacs Morétan août 2021
こんなに美しい場所なのに人がほとんど来ないという不思議・・・


さて、手軽な目的地として正面の稜線があります。青いところはだいぶ前に反対側から登ったことのある峠です。でもここからだと、ピンクのところの方が行きやすそうなので、まずはそちらを目指し、そこから青いほうの峠にも行けそうだったら行っとく、ってことにしよか・・・


ちなみに、前に青い矢印の峠に来た時
👇

4月だったんですけど、まだまだいっぱい雪があります。
アルピニストさんが下りてくるのとすれ違いました。わたしもこの日はアイゼンとピッケルしっかりと活用しました(^^ゞ


山スキーで下りていく強者も。
日陰で凍っていてガリガリのアイスバーンですよ💦


峠にて、誰もいなかったのでセルフタイマーで撮りました。
背景に見えているのが、湖や避難小屋のあるエリアなのです(もう少し下になるけど)。


さて、2021年晩夏に戻ります。

振り返って。
だいぶ登ってきました。


矢印のところが、雪山で来た峠なのですが、今向かっている稜線のもう少し高い位置からでは岩壁を避けて結構下りないとアプローチできないっぽいので、止めておくことにしました😅どうせ見える景色一緒だろうし(;^_^A


稜線の高いところに到着しました。雲海が上がってき過ぎて反対側の景色が見えない_| ̄|○


5分ほど休憩しましたが、ご飯は湖畔で食べたいし、もう下りていきます。


雪渓の横を通ります。夏の終わりにこれだけ残っているということは、かなりの厚さの雪だったんだと思います。
以前に何度かブログに書いていますが、ここベルドンヌ山塊は標高のわりに雪が残りやすい場所が多いような気がします、この地点も、2400mくらいなのです。


ターコイズブルーの「上の湖」が近づいてきました。


以下の写真2枚、ちょっと閲覧注意です。
(骨でてきます)






足元に動物の骨がっっ💦😓
まあまあの大きさなので、羊かな(放牧の羊を昨日も今日も見たし)、と思ったのですが…


すぐ近くに頭蓋骨も落ちていました。形から、シャモアかアイベックスの可能性が高いです。


やれやれ、「上の湖」に到着します。
えらい遠回りしてきたけど、小屋から最短距離で来たら1時間くらいで来られたんだったと思います(^-^;


お昼ご飯ピクニックにします(^^♪
予定以上にたくさん歩いたのでお腹すきました(^^;)


午後~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。